横入り

私はいつものように通学するため電車に乗りました。
車内は席が埋まってはいるものの立っている客は少なかったので、こういうときは席の品定め(早く降りそうな人が座っている前に立つ事)が出来ましたが、どうせ座れないだろうと思ったので左右降車口の四隅のどこかに立とうと思いましたが、四隅とも人が立っていたので適当に座席の前に立ちました。私が適当に立った前の席に座っている人は見た感じでは私が降りる駅よりも後に降りそうな風貌の方でした。ですから別に座ろうなどとは考えていませんでしたが、予想に反してその方は私が乗車して二駅目で降りたのでラッキーだと思ったのもつかの間、私の左隣りに立っていた(私より一駅後に乗った)私と同年代の女性がスルリと横入りして座りやがったわけです。
それが老人や障害者、妊婦ならばまだしも、どう見ても私と同年代の健常者であり、常識的に考えれば私が優先的に座る事が出来る席でした。しかも、何も断りもせず平然と横入りをして座ったのです。

そのため私ははらわた煮え繰り返りその女性を罵倒した。
しかし、女性は困惑した様子で立とうとしないため私は女性の手を引いて立たせた。
しかし、現在の日本は女尊男卑。
私の近くにいる人には状況が理解できても少し離れた人から見れば私は声を荒らげ手を引き席を立たせた悪者であり、私に冷たい視線が刺さった。
さすがの私もその場にいることに息苦しさを感じたため、何故かとっさに「ジェンダーフリーがなんだ!こんな世の中腐ってる!」と捨て台詞を吐き別の車両に移った。


注:赤文字は妄想であり冗談です。

私は横入りされたぐらいで面倒を起こすのを避けたかったため一言も発さずに横入りされるがままに席を譲りました。(女性は譲られたとは思ってはいないでしょうが)
まあ、別に注意ぐらいしたって問題ないでしょうし、むしろ注意した方が女性のためだと思うのですが、なにぶん小心者でして・・・。
しかし私も何の抵抗もしないのもシャクなので小心者の威圧感のない冷たい視線で微々たる抵抗をしました。無論、女性が気付くはずもありませんが。
そんな女性に慈悲深くも礼をするならば、彼女が座席に座ったときから学校に着き授業が始まるまでずっと携帯でこの日記を打っていたため暇つぶしになりネタになったということです。
それにしても、たかがこれだけのことでこんなに熱くなれる私は我ながらめでたい奴ですね。(笑)

結論をいうと
私にとって座席に座るということはこれほどまでに尊いということ。
そして、ジェンダーフリーと言ってみたかった。ということです。
あと、付け加えておきますと私が鈍いから横入りされたわけではありません。座っていた方が立たち、私が一歩退いたときに横入りされたのです。
もしかしたらこれを世間では鈍いというのかもしれませんが。

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