ピアノはなぜ黒いのか

~あらすじ~
ピアノの色と言えば皆さんは何色を思い浮かべるだろうか?
多くの方は黒を思い浮かべるのではないだろうか。
しかし、その常識は日本だけなのだ。
日本におけるピアノ普及から何故、黒が一般的なのかをひも解いていき、
後半には調律師である著者の仕事での出会いや半生を振り返っていく。

私の評価:

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~評論~
私はこの本の題名が気になって読み始めたのですが、読み始める前は題名の「ピアノはなぜ黒いのか」の黒というのは黒鍵の事だと馬鹿な勘違いをしておりましたが、黒と言うのはピアノの外装の事ですので、お気をつけください。(こんな勘違いをするのは私だけかもしれませんけれど)
まあ、というのも我が家にあるピアノは黒ではなく木目調の30数年物のカワイのアップライトピアノですので、ピアノ=黒が私にはいまいち理解できなかったと言うことにしておいてください。(笑)

さて、本書の内容についてですが、私自身ピアノを習っていますが、ピアノについて全然知らない事だらけなんだなと思い知らせれました。たとえば、ピアノメーカーをいくつ上げられるかと聞かれたとするとヤマハとカワイとスタインウェイぐらいしか私は知らないわけですが、ピアノの歴史が明治から百数十年と浅い日本だけでさえ数百のピアノ製造会社が出来て閉店していったのです。世界で言えばその数は数千となるわけです。
このように、ピアノに関する歴史が書かれており、「ピアノはなぜ黒いのか」という題名にたどり着きます。(著者の推論でですが)
そして、後半はあらすじに書いたように著者が大学卒業して楽器店に就職してからのいろいろな方との出会いや半生が書かれているのですが、プロフィールを見てはじめて知ったのですが、なんとこの方は私の通っている大学の先輩だそうで、英文学科ということで音楽とは関係の無いことを学んでいたのです。私はそんなつながりに驚き、調律師をやっているなんてすごいなと感じました。 ちなみに、ちょうどこの間でた学校の機関紙にこの方がピックアップされており、私は思わず、ちょうど良いときにこの本を読めて良かったなと感じました。
ただ、題名である「ピアノはなぜ黒いのか」については前半で終了してしまうため、ピアノの歴史について詳しく知りたい方にとっては物足りない本になってしまうかもしれません。
私としてはこの本を機にピアノが弾けない方、興味のない方も興味を持っていただけたらと思います。


ピアノはなぜ黒いのか (幻冬舎新書 さ 2-1)Link

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