裁判官の爆笑お言葉集

~あらすじ~
皆さんは裁判官にどのようなイメージを持っていますか?
冷徹で法に照らし合わせ淡々と人を裁いていく、そんなイメージが強いのではないでしょうか?
しかし、裁判官だって人間なわけで様々な感情を持ち、時にはそういった感情、思いを被告(被告人)に投げかけることもある。
そんな、投げかけた言葉を集約した1冊です。

私の評価:

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~評論~
まず、本書について書く前に、著者について書きたいと思います。
著者の長嶺超輝さんは九州大法学部を卒業後、弁護士を目指し、七度、司法試験に挑戦するも受からず、それに懲りて、現在は司法フリーライターという肩書きで活躍されている異色の方ですが、本書で裁判に関連していわゆる司法浪人について触れていますが、別に七度司法試験も司法試験を受けることはまれなことではなく、1998年度の受験者2万3592人のうち15年以上挑戦されている方が2707人もいたとのこと。そのことを考えれば、別に著者は異色の方とは言えないのかもしれません。(笑)
さて、肝心の本書の内容について書きたいと思いますが、内容構成は2ページで1つの裁判について書いてあり、1ページ目は裁判官の言葉、2ページ目にその裁判の詳細といった形で書かれており、それが一体いくつ書かれているのでしょうね、数十~百以上?書かれており、10の章が裁判の内容で別れていて、2ページごとに区切れるため大変読みやすいです。
また、別に裁判用語の羅列などそういったことは無く、気軽に読めるように書かれており、理解しやすかったです。
ただ、一つ言うならば題名に書かれている「爆笑」というのは少し違うかなと。面白いことは面白いですが、爆笑と言うより、裁判官の言葉とその内容をしみじみと感じながら読み進めるという印象で、老夫婦の一家心中の裁判などは思わず涙を浮かべました。
ちなみに、私にとっては記憶にある事件が多かったので、そういった事件の認知度も考慮して選んでいるのかなとも思いました。(私が単にニュースの見すぎなだけなのかもしれませんが(笑))
数年後に裁判員制度が始まりますが、本書で気軽に様々な裁判に触れて興味を持たれるのも良いかもしれません。
(私は裁判員制度について否定的なのですがね・・・)


著者のサイトLink
裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書 な 3-1)Link

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