結論：パソコンは要らない

これは私の主張でではありません。私のピアノの先生の主張です。先生の年齢は聞いたことがないので分からないのですが、おそらく６０～７０歳ぐらいだと思います。先生は今まで一度もパソコンに触ったことが無いそうで、数ヶ月前にパソコンを覚えたいと私に相談されました。
私はまず、目的は何なのかと尋ねました。そうすると先生は「インターネットで電車の時刻表や（好きな）旅行についてとかいろいろ調べられて便利そうだから。」と言われました。それからどういうパソコンが良いか、他にどういうことができるか、この歳でパソコンを覚えることは可能か等いろいろと聞かれました。
しかし、あるとき目の調子が悪いからパソコンを買うのを見合わせると言われ、それを境にパソコンの話はほとんどされなくなりました。そしてこのあいだ、パソコンを覚えるのは諦めると言われました。理由はこの歳で覚えるのも大変そうだというのと今更…という感じが強かったように見受けました。
私はパソコンがお年寄りのボケ防止や、仕事を引退して暇だという方うってつけだと考えているのですが、先生の場合、ピアノはもちろんのこと旅行へ行かれたり、絵を描かれたりと精力的に活動されているのでそういう問題はないと思います。インターネットで調べるという目的だけならもちろん手作業で調べられますし。
しかし、やはり実際やってみないと本質というものは見えないわけでして、インターネットはいろいろ調べることが出来たり便利といった概要的なことしかつかめません。私も小学生のころ親にインターネットを切望していた時期がありましたが（笑）、とにかく最新の情報が調べられたり面白いといったイメージしかありませんでした。
何でも本質をつかむことによって必ずしも興味が沸くとは限りませんし、本質が見えるようになること自体がなかなか難しいわけですが、私の立場から言うと覚えるほうが何かと良いと答えますかね。
もちろん立場を抜きにすれば必要かどうかなど私には分かりかねますし、数年後に分かるものでもありません。

ちなみに私にとってパソコンは必要かどうかというと…残念なことに今の自分を全否定してしまうコメントになってしまいます。それは単に今の自分の状況に流されているだけという受け取り方も出来ますが…言えることは過去の自分があって今の自分が存在する。そして、今の自分は未来の自分へとつながっていくと言うことだけです。