私には弟がいました。
その子は今いる妹の双子の片割れでした。
しかし、残念なことにわずか数ヶ月で生涯を閉じました。
そのため私には弟の記憶という記憶は残っていませんが、写真を見たり、法事のたびに確かにこの世に存在したということを思い出します。小学校の頃などは、もし弟が生きていたら、どう自分に影響があっただろうなどと考えることもありました。私は自分で言うのも何ですが、妹思いの良い子…ではなく、妹いじめの悪い子でした。ですので、弟がいれば逆に自分がやられていたかもとか思ったりとか、弟ならば妹とは違う話や遊びが出来たのかなとか思ったこともありました。(だからと言って別に妹が嫌いだとか仲が悪いと言うわけではありません。)
まあしかし、「もし」というものは考える分には想像がふくらむかもしれませんが、それによって弟が生きていた場合という「もし」を体験できると言うことはないので、不毛でしかないことかもしれませんが、せっかくの法事ですので弟を偲び、「もし」なんてものを考えても良いのではないでしょうか。
私は今まで誰にもこの事を話したことはありませんでした。もっとも、話す必要性も無かったでしょうが。ですが、この十七回忌を機会にすることで、こんな話しても罰は当たらないのではないかと思い、文章を書いてみました。
私には生の記憶はありませんが、後からの記憶、記録は残り、忘れることはないでしょう。
ああ、それにしても、どう頑張っても足がしびれる・・・。
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