~あらすじ~
61年前、硫黄島で撮られた1枚の写真が太平洋戦争の運命を変えた。
1945年2月16日、米軍による硫黄島への侵攻が始り、この戦いは日本軍の戦死者約2万名、米軍戦死者約7000名という激戦であった。
そして、撮られた1枚の写真に写った将兵は国によって祭り上げられ、様々な波紋を呼ぶのだった・・・
私の評価:
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~評論~
まず、私は本作と対になっている
硫黄島からの手紙 は劇場で見ましたので、それと対比しての評論となります。
この作品では硫黄島からの手紙とは違い、写真に写った中の1人の息子が取材をし、まとめた本が原作となっています。そのため、他の写真に写った本人とのインタビューなどの現代と過去を照らし合わせて映画は進み、この作品の主人公は写真に写った6人のうちの3人(他の3人は戦死)で、その写真に写ったことで国が軍事費を集めるための全国を回る国債キャンペーンに出すために帰国させられます。どちらかというとそちらが主題なので激しい戦闘シーンを求める方にはあまりお勧めできませんが、大変考えさせられる映画だと思います。軍の規律、ネイティブアメリカンの問題、国家が戦争を都合の良いように利用する事など、様々なことが扱われていますが、中でも一番重要なもの、それは「戦争における英雄とは何なのか?」と言うことです。本当に英雄なんて物は存在するのか? そこが見所ではないかと私は思います。
ですが、もし、単に面白いか面白くないかと聞かれたら、面白くないと答え、こちらよりも硫黄島からの手紙の方が良いと私は答えます。それは私が日本人だからと言う感情も含まれているためかもしれませんが、硫黄島からの手紙と比べて感動というものが足りないなと思いますね。同じ硫黄島を舞台にしているとはいえテーマが少し違うため、何とも言えませんが、やはり硫黄島からの手紙の方が1枚上手ではないでしょうか。ですから、両方見る場合は私としては本作を見てから硫黄島からの手紙を見ることをお勧めします。
公式サイト
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父親たちの星条旗W
父親たちの星条旗 (特別版)
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