私は先日、学校の図書館で『茅ヶ崎市史現代』第9巻「ちがさきクロニクル 1945-2002」なるものを借りました。何故借りたのかと言いますと、人文地理学という授業のレポートのためでして、自分で好きな景観・場所の写真を撮り、それの歴史や特徴などをまとめるというものです。こういう本は茅ヶ崎市の図書館でないと見つからないかと思いきや、学校の図書館にもかなりの冊数が所蔵されていたので驚きでした。どうやら市の
文化推進課のホームページ を見ると茅ヶ崎市史現代という分野ではこの本が最新のようです。この本はレポートのためという以外にも、生まれは藤沢ですが3歳頃に茅ヶ崎にある祖父母の家に移り住んで以来の茅ヶ崎人である私にとっては大変面白く、興味のあるものでした。
中でも驚いたことは第二次大戦終結まで現在の茅ヶ崎市汐見台と藤沢市辻堂西海岸にかけて旧日本海軍の辻堂演習場が置かれていて、戦後、1959年まで米軍の演習場「チガサキ・ビーチ」となっていたことです。また、茅ヶ崎の象徴の一つでもある烏帽子岩が射撃訓練の的になっていたということ。(これは53年に市の漁業協同組合の陳情により中止になったそうですが。) それとか、隣の市である平塚は海軍火薬廠など多くの軍需施設があったため、B29の来襲により焼け野原になったこと。隣接する茅ヶ崎も被害を受けたもののそれほどではなかったそうです。
ちなみに私は茅ヶ崎北口にあるエメロード商店街(86年までは銀座通り商店街という名称)という場所を題材に選び、まとめたのですが、そこ一つとっても様々な歴史があり、1968年に大型ディスカウントストアのダイクマが開店して以来、79年にイトーヨーカドー、85年に駅ビルにルミネと様々な大型店舗が進出し、そのたびに地元商業会からの反発があったそうです。現にその影響は大きく、市の中心地であるため寂れることはありませんが、旧来からの店は少なくなっているのが現状です。
とまあ知っているようで全然知らなかった茅ヶ崎を知ることが出来て良かったなと感じました。こういう市史等の資料というものは、なかなか地元の人しか読んでも面白くないと思いますが、皆さんの町にもこういった本はあると思いますので、気が向きましたら、地元の図書館で読んでみるのはいかがでしょうか? 自分の知らない、あるいは忘れていた過去を発見、再発見できるかもしれません。
P.S. そう言えば、数年前にエターナル・クロニクルなるゲームを作っていた某Hなる輩がいたようないなかったような・・・クロニクルつながりでふと思い出しました。
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