[ Tags :: 書籍 ]

物語の役割

~あらすじ~
映画「博士の愛した数式」の原作者、作家小野洋子の講演を元に作られたもので、自分の生い立ちと物語の関係、自分の物語を書くという事への考え、物語のもらたす感情の変化など著書や他書の話を交えて書かれている。

私の評価:

もっと読む»

~評論~
私は博士の愛した数式を映画の方しか観ておらず、小野先生の作品は一切読んだことが無いのですが、以前、数学者の藤原先生と小野先生の対談本である世にも美しい数学入門Link を読んでいたため名前を覚えていたので、読んでみました。
中身はだいたいあらすじに書いたとおりですが、読み終わって率直な感想としては物語というものを書いてみたくなりました。まあいざ書くとなると難しいでしょうが、自分も書いてみたいな、書けるかもと思わせてくれました。何故、そう思わせるのかというと物語というものは難しい物ではなく、ストーリーは日常生活の中に転がっていて、後はその転がっている物を選択して加工するだけとか、難しく言うのではなく理解しやすく言われているのが良かったかなと。何より口調が優しく、謙虚で人となりというものが伝わってきたと言うのもあると思います。
普段、物語を読んでいる方は元より、読んでいない方も本書を読むことで別の視点や深く読むことが出来るかもしれません。


Wikipediaで小野洋子について調べる→小野洋子W

物語の役割Link

commentComment [0]  pingTrackBack [0]

図説 小松崎茂ワールド

~あらすじ~
「戦艦大和」、「大平原児」、「地球SOS」、「サンダーバード」…。昭和の子どもたちを熱狂させた、小松崎茂の画業のすべて。修業時代の人物デッサンなど、初出作品をふくめ、六〇〇余点を大公開。
(Amazonより)

私の評価:

もっと読む»

~評論~
小松崎茂と聞くと、50代の方々は懐かしいと思われるかもしれませんが、私にはどんなことをした人なのかピンと来ません。そんな先生の名前を知ったのは今年の初めあたりにProject BLUE 地球SOSLink と言う先生の原作であるアニメに出会った時に初めて名前を聞いた程度で、それ以降忘れ去られていました。しかし、偶然にもこの本と出合い、かっこいい表紙に惹かれて読んでみると、とても偉大な方であり、何より描かれている絵がどれも私好みの絵で、心の中で自分の求めていた理想の絵はこれだ!と叫んだほどで、すぐに本に没頭しました。
本書には多くの作品の写真が載せてあり、弟子や関係者の話、同時代を生きた挿絵画家(イラストレーター)の作品を交えつつ、小松崎茂という人の一生が書かれていて、編著は先生の弟子であった昭和ロマン館Link 館長である根本圭助さんが書かれています。
人生には上がり下がりというものがあり、先生にも多忙な時期もあれば緩やかな時期もありましたが、先生ほど精根尽きる最期まで熱意をもって仕事をして人生を終えたという人はそうはいないのではないかと思いました。先生は人生において医者にかかったことは1度しかありません。それは最期のときです。医者嫌いだったというのもありましたが、2001年11月15日に緊急入院し、入院している間も良くしゃべり、退院後の事も考えていたようです。しかし、死の前日、奥さんに「俺は駄目かもしれないぞ」と言い、奥さんには覚悟を決めたように思えたそうです。そして、12月7日に静かに息を引き取りました。
(ちなみに最期の部分を読んだときには思わず目頭が熱くなりました。)

先生についてだけではなく生きた時代を知る事ができ、今と昔のこの業界の対比なども書かれており、楽しめるのではないかと思います。
小松崎茂ファンの方にはもちろんのこと、私のような先生を知らない世代にもお勧めの1冊です。


公式サイト(komatsuzaki.net)Link (作品を見ることが出来ます)
小松崎茂をWikipediaで調べる→小松崎茂W
図説 小松崎茂ワールド (ふくろうの本)Link

commentComment [0]  pingTrackBack [0]

ボクがライブドアの社長になった理由

~あらすじ~
ライブドア再建という難業を引き受け注目を浴びた平松庚三、60歳。ソニーを初めとしてアメックス、AOLなど数多くの経歴を重ね、ビジネス界で強力な人脈を持ち、ライブドアの社長へと至った波乱万丈な氏の初の著作。小僧でいつづける60歳が今すべてを語る。
(Amazonより)

私の評価:

もっと読む»

~評論~
上にあるあらすじを読めば分かりますが、ホリエモンではなく、その後任となった一連のライブドア事件を絡めた平松社長の自叙伝です。あの事件から1年過ぎての本と言うことで時期的にも丁度良い頃合いだと思います。とりあえず、面白い。そして、すごいし、憧れました。まず、経歴が面白いですね。平松さんが早稲田大学に入学し、大学生活を送った時代は学生運動真っ盛りで大学にも自分にも失望していて、アルバイトで貯めた金でアジア放浪の旅に出ます。そして、帰国したのですが、大学には行かずフリーターをして、その後、嘱託で読売新聞の外報部へ行き、運良くインターンという形で5年間在籍した早稲田大学を中退し、ワシントンにあるアメリカン大学へ留学し、読売新聞ワシントン支局で助手として働きます。(ちなみにその時の支局長は現巨人のオーナーである渡邉恒雄さんだった。) そして、大学を卒業し、そのまま読売新聞に入社できると思ったら年齢制限で入社できなかったのですが、渡邉さんの計らいでソニー創業者の盛田昭夫さんとの話し合いでソニーへの入社が決まり、そして、13年後ヘッドハンティングにより、様々な会社を渡り歩き、2006年1月ライブドアの社長に就任するわけです。
本書にはライブドアのこと、今までの経歴、自分の価値観、考え方が書かれていますが、どれを取ってみても面白い。私は今でもホリエモンは好きですが、平松さんも魅力的ですし、ライブドアに将来はあるなと感じさせてくれました。また、平松さんの人脈についても書かれているのですが、著名な方々が多数出てきます。ソニー創業者の盛田さんをはじめとしたソニー経営陣、巨人オーナーの渡辺恒雄さん、政財界、ビジネス界など。そこから、人脈って大事なんだな~と感じましたし、やはり経営者となる人というのは形は違うにせよカリスマという物をもっているのだなと感じました。
ただ、平松さんは本書で日本、アメリカなど世界を行き来している関係で読んでいてあれ?今日本にいるのかとか戸惑う事が何度かありましたね。
余談ですが本書はハードカバー(分厚い本)であり、元々活字が苦手な私ですが、1日目に2/3読んでしまい、2日目に読み終えたことにびっくりしました。(高校の時あるハードカバーの上下巻読んだときは半年ぐらいかかったというのに。(別につまらないというわけではなく私の中で本に対する優先順位が低いため))
まあ、言い方を変えればそれほど読みやすく、興味を持って楽しく読めたと言うことだと思います。

平松庚三さんをWikipediaで検索する→平松庚三W

ボクがライブドアの社長になった理由Link

commentComment [0]  pingTrackBack [0]

すべてがうまくいく8割行動術

~あらすじ~
 人間の意欲はあなたが考えるほど続くものではない。人間は一度なし遂げてしまうと、それまでの行為は達成感のみに置き換えられてしまう。達成した途端にドーパミンが切れて、その行為を忘れてしまうのだ。つまり、達成感という"区切り"を付けることによって忘れやすくなる。だから、全てをやりきらないで、あえて8分目くらいで止めるのがいい。
 そこで提案するのは、その日の達成度を8割にとどめておくという8割行動のススメ」だ。8割ずつやっていけば、翌日にもつながってゆく。8割でやれば、次もドーパミンが出てくる。いままでは気楽にいくか、全力投球かの2通りしかなかったが、本書はほどよい人生設計を提案する。
 8割行動術は、「仕事」「家庭」「恋愛」「人間関係」などなど、どんな場面でも応用できる、幸せになる脳の使い方なのだ。
(Amazonより)

私の評価:

もっと読む»

~評論~
これは素直に面白いですし、「おお、確かに」とか「なるほど、そうか」などと共感できることが多いです。また、セクションが読みやすく(長すぎず短すぎず)分けられていて大変読みやすく、飽きず、ストレスもたまりませんでした。ちなみに著者は大学病院で助教授をしていたのですが、窓際だったため物書きに力を入れ、その後退職し作家となった経歴でそのエピソードも交えて書かれているのですが、病院の裏側が見え、それもなかなか面白かったです。
ちなみに本の題名の通り8割行動、つまり全力ではなく少し気を抜いて行くと良いことがあるよと言う内容でいろいろなケースを交えて書かれていますが、私の場合は普段から何割で行動しているんだと言うぐらいのていたらくですから、もっと力を出して、いや全力で行くべきだと思いますがね。(笑)
本書を偶然発見したのですが、もし、あまり知られていないのであれば、ぜひ周り薦めたいと思いました。もっと評価されて良いと思います。(いや、評価されているのを私が知らないだけか?)

著者のサイトLink
著者をWikipediaで検索する→米山公啓W

すべてがうまくいく8割行動術 [ソフトバンク新書]Link

commentComment [0]  pingTrackBack [0]

数に強くなる

~著者からのコメント~
この本を読んでほしい人
・「数字なんて大ッキライ」という人
・ 数字を見ると、ジンマシンが出てくる人
・ ビジネスマンの人(できるなら逃げたいが、仕事で数と向き合わざるをえない人)
・ 家庭の主婦(数学は苦手だったけど、数の世界には少し気がひかれる人)
・ 中学生、高校生、大学生(本当の「わかる勉強」がしてみたいと思う人)
・ 学校で算数や数学を教えている先生
・ 数や数学に、すっかり自信を失ってしまった人
(Amazon(本書)より)

私の評価:

もっと読む»

~評論~
404 Blog Not FoundLink で紹介されていて興味を持ったので買ってみました。(買った時期はまだ留年と確定していない2月でした。) しかし、漫画と違ってなかなか読む気がしないもので結局学校が始まってから本格的に読み出して(通学中の電車内や空き時間)、この間読み終えました。しかし、読み終えたのは良いのですが、なんとこの本を無くしてしまったのです。学校でなくしたかと思い、届出が出ていないか事務で聞いても無し。いまだ見つかりません。もし、本書の落し物がありましたらそれは私の本かもしれません。ちなみにさらに悲しいことに、この間まで無かったのに今日調べたところ学校の図書館に入っていました・・・。(まあ借りた本を無くしたらそれはそれでダメですが)

と、前置きが長くなってしまいましたが、最初に結論を言いますとこの本を読んだからと言って数に強くはなりません。(当たり前と言えばそうかもしれませんが) 本書を通して数と言うものを身近に感じることにより、数に強くなるのでは? と言うことだと思います。
私には本書が「数に強くなる」に繋がるのかと言われると疑問を感じずにはいられません。ですので、その点に期待しすぎるとつまらないと感じるかもしれません。留年した私の気持ちの中にもどこかそんなような感情があったので、率直な感想としてはあまり面白くは無かったと感じました。ただ、本書に書いてある作者の人生観や考え方と言う部分に視点を置くと面白かったなと後から感じました。(もちろん作中でニヤリとしたことはありましたが) まあ読む方は「数に強くなる」と言うタイトルと上についつい書いてしまいましたが、著者からのコメントにそんなに期待しないリラックスして読めば面白いのではないかと思います。
ちなみに著者の畑村氏は最近、失敗学で有名ですね。本書を書く前にも「直観でわかる数学Link 」と言う本を書かれているようです。

著者についてWikipediaで調べる→畑村陽太郎W

数に強くなるLink

commentComment [0]  pingTrackBack [0]