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日本を呪縛する「反日」歴史認識の大嘘

~あらすじ~
南京大虐殺、従軍慰安婦問題など中韓の主張は本当に正しいのか?
日韓合邦は日本による植民地化だったのか?
満州国は日本によって企てられ作られた傀儡国家だったのか?
大東亜戦争は本当に侵略戦争だったのか?
日本は今に至るまで中韓に何かあるたびに謝罪をしてきたが、それは本当に必要だったのか?
台湾出身の黄文雄が開国から日清戦争、日露戦争、台湾出兵、日韓合邦、大東亜戦争、そして現代に至るまでの教科書には書かれていない真実を資料に当時の資料に基づき書いた本。

目次
序章
日本人を貶める「反日」歴史認識の嘘
第一章
世界を変えた日本の近現代史
第二章
朝鮮半島を救った日韓合邦
第三章
「王道楽土」を実現した満州国の真実
第四章
日中戦争の真の被害者は日本だった
第五章
台湾に根付いた日本精神
第六章
大東亜戦争が果たした歴史貢献
終章
歴史捏造への逆襲

私の評価:

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~評論~
私は初めて黄文雄さんの本を読みました。たまたま目に付き、こういった中韓関係や歴史問題については興味があったので本書を手に取ったわけですが、あらすじに書いたそういった関連の事がハードカバーの厚い本ですが、凝縮されよくまとまっていて、大変読みやすくどれも関心深い事ばかりでした。
内容については、著者があまりに当時の日本を賞賛し、中韓の言い分を論破されるため、トンデモ本の類ではないかとか、逆に本当にこんなに日本はすごかったのかと疑ってしまうほどです。(笑) これは私が小中学校で習った歴史やマスコミの情報がいかに左翼的、反日的であるかという片鱗を垣間見た気もします。
また、本書の真偽については文中であるごとに、書かれていることを裏付ける資料、本を提示されているので問題ないと私は思います。
本書自体かなり凝縮された内容ですから、ここでさらにまとめるのは困難なことでありますので、あらすじをみて興味がありましたらぜひ、お勧めしたと思います。

本書を読むことで過去の歴史について日本人が誇りを持ちことができ、今を生きる活力になるのではないでしょうか?


黄文雄をWikipediaで検索する→黄文雄 (評論家)W
日本を呪縛する「反日」歴史認識の大嘘Link

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ピアノはなぜ黒いのか

~あらすじ~
ピアノの色と言えば皆さんは何色を思い浮かべるだろうか?
多くの方は黒を思い浮かべるのではないだろうか。
しかし、その常識は日本だけなのだ。
日本におけるピアノ普及から何故、黒が一般的なのかをひも解いていき、
後半には調律師である著者の仕事での出会いや半生を振り返っていく。

私の評価:

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~評論~
私はこの本の題名が気になって読み始めたのですが、読み始める前は題名の「ピアノはなぜ黒いのか」の黒というのは黒鍵の事だと馬鹿な勘違いをしておりましたが、黒と言うのはピアノの外装の事ですので、お気をつけください。(こんな勘違いをするのは私だけかもしれませんけれど)
まあ、というのも我が家にあるピアノは黒ではなく木目調の30数年物のカワイのアップライトピアノですので、ピアノ=黒が私にはいまいち理解できなかったと言うことにしておいてください。(笑)

さて、本書の内容についてですが、私自身ピアノを習っていますが、ピアノについて全然知らない事だらけなんだなと思い知らせれました。たとえば、ピアノメーカーをいくつ上げられるかと聞かれたとするとヤマハとカワイとスタインウェイぐらいしか私は知らないわけですが、ピアノの歴史が明治から百数十年と浅い日本だけでさえ数百のピアノ製造会社が出来て閉店していったのです。世界で言えばその数は数千となるわけです。
このように、ピアノに関する歴史が書かれており、「ピアノはなぜ黒いのか」という題名にたどり着きます。(著者の推論でですが)
そして、後半はあらすじに書いたように著者が大学卒業して楽器店に就職してからのいろいろな方との出会いや半生が書かれているのですが、プロフィールを見てはじめて知ったのですが、なんとこの方は私の通っている大学の先輩だそうで、英文学科ということで音楽とは関係の無いことを学んでいたのです。私はそんなつながりに驚き、調律師をやっているなんてすごいなと感じました。 ちなみに、ちょうどこの間でた学校の機関紙にこの方がピックアップされており、私は思わず、ちょうど良いときにこの本を読めて良かったなと感じました。
ただ、題名である「ピアノはなぜ黒いのか」については前半で終了してしまうため、ピアノの歴史について詳しく知りたい方にとっては物足りない本になってしまうかもしれません。
私としてはこの本を機にピアノが弾けない方、興味のない方も興味を持っていただけたらと思います。


ピアノはなぜ黒いのか (幻冬舎新書 さ 2-1)Link

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ちがさきクロニクル

私は先日、学校の図書館で『茅ヶ崎市史現代』第9巻「ちがさきクロニクル 1945-2002」なるものを借りました。何故借りたのかと言いますと、人文地理学という授業のレポートのためでして、自分で好きな景観・場所の写真を撮り、それの歴史や特徴などをまとめるというものです。こういう本は茅ヶ崎市の図書館でないと見つからないかと思いきや、学校の図書館にもかなりの冊数が所蔵されていたので驚きでした。どうやら市の文化推進課のホームページLink を見ると茅ヶ崎市史現代という分野ではこの本が最新のようです。この本はレポートのためという以外にも、生まれは藤沢ですが3歳頃に茅ヶ崎にある祖父母の家に移り住んで以来の茅ヶ崎人である私にとっては大変面白く、興味のあるものでした。
中でも驚いたことは第二次大戦終結まで現在の茅ヶ崎市汐見台と藤沢市辻堂西海岸にかけて旧日本海軍の辻堂演習場が置かれていて、戦後、1959年まで米軍の演習場「チガサキ・ビーチ」となっていたことです。また、茅ヶ崎の象徴の一つでもある烏帽子岩が射撃訓練の的になっていたということ。(これは53年に市の漁業協同組合の陳情により中止になったそうですが。) それとか、隣の市である平塚は海軍火薬廠など多くの軍需施設があったため、B29の来襲により焼け野原になったこと。隣接する茅ヶ崎も被害を受けたもののそれほどではなかったそうです。
ちなみに私は茅ヶ崎北口にあるエメロード商店街(86年までは銀座通り商店街という名称)という場所を題材に選び、まとめたのですが、そこ一つとっても様々な歴史があり、1968年に大型ディスカウントストアのダイクマが開店して以来、79年にイトーヨーカドー、85年に駅ビルにルミネと様々な大型店舗が進出し、そのたびに地元商業会からの反発があったそうです。現にその影響は大きく、市の中心地であるため寂れることはありませんが、旧来からの店は少なくなっているのが現状です。

とまあ知っているようで全然知らなかった茅ヶ崎を知ることが出来て良かったなと感じました。こういう市史等の資料というものは、なかなか地元の人しか読んでも面白くないと思いますが、皆さんの町にもこういった本はあると思いますので、気が向きましたら、地元の図書館で読んでみるのはいかがでしょうか? 自分の知らない、あるいは忘れていた過去を発見、再発見できるかもしれません。


P.S. そう言えば、数年前にエターナル・クロニクルなるゲームを作っていた某Hなる輩がいたようないなかったような・・・クロニクルつながりでふと思い出しました。

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虚構―堀江と私とライブドア

~あらすじ~
「ニッポン放送、フジテレビは、なぜ騙されたのか」
プロ野球進出騒動、総選挙、村上ファンドとの関係、ITの寵児が疾走した「既存勢力への挑戦と限界」
まさかコイツじゃないよな。目の前に立つ、ジーパン、Tシャツ、ジャンパー姿の小汚い学生風を見て思った。髪は長く、似合っていない。しかし、東京・六本木の会社から横浜・関内の私の事務所近くまで来てくれたのだから、私のほうから声をかけるべきだろう。「堀江さんですか?」小太りの武田鉄矢風がうなずいた。「ハイ」 1996年3月。それが、それから10年近く苦楽をともにし、最後は東京拘置所にも一緒に入ることになる23歳の堀江貴文と、28歳の私との出会いだった。
(Amazonより)

私の評価:

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~評論~
本書は一連のライブドア事件の際に注目を浴び、現在裁判中(2007年3月の地裁の判決では懲役1年8か月の実刑判決)のホリエモンの側近であった宮内亮治さんの著書で、地裁の判決が言い渡された3月23日に発行されました。
正直なところ、私は宮内さんにそれほど興味もなければ、好きでもありませんでした。本書を読んでも好きになったというわけではありませんが、予想に反してなかなか内容は面白かったです。ホリエモンとの出会いから時価総額を引き上げる過程、その過程で起こしてしまった犯罪、プロ野球参入、日本放送の買収劇などを経て芸能人化するホリエモン、東京地検特捜部による家宅捜索から取り調べ、逮捕。拘置所での生活、そして、今後のビジョンまで書かれています。
ちなみに今現在のところ、ホリエモン以外の逮捕された宮内さんを含む元ライブドア幹部は真っ向から否認するホリエモンに対し罪を大筋で認めており、ホリエモンと宮内さん以外の被告(岡本文人W熊谷史人W、中村長也)は執行猶予付判決を下され、控訴をせず、判決が確定しています。
さて、本の内容についてですが、ほぼ大部分が事件に関することであり、宮内さんの大まかな言い分としては、罪に問われている2004年の時点ではホリエモンは数字にうるさい厳格な社長であった。ただし、ホリエモンが芸能人化した2006年頃からは自分が経営していたと言われても仕方ない。つまりはホリエモンの主張する宮内主犯と言うのはあり得ないということです。まあ、本で嘘をついても仕方ないでしょうから、だいたいが真実であると私は思っています。また、裁判中ですので、全てを書いているとは思えませんが、内容自体は事細かに書いてあると私は感じました。その裁判でホリエモンが全てを否認し、宮内さんに全ての罪をなすりつけようとしていることに関しては、そういう戦い方なのだから怒っても仕方のないことと言っていますが、社長(ビジネス)としてのホリエモンには愛想を尽かしている感じがうかがえます。
一番面白いところは、やはりライブドアが成り上がっていく過程でしょうか。このように事件になっては元も子もありませんが、こういった躍動、急成長というものは読んでいて心を躍らせれます。(私自身ホリエモンが好きだからと言うのもあるのかもしれませんが)
ただ、私にはなかなか事件に関するM&Aやら経常利益の付け替えやらの部分は何度読み返しても理解しにくく苦労しました。
この本を判決の日に発行したことと今後のビジョンが書かれていることから、おそらく執行猶予付判決を下されるものとにらんで、この日を選んだのだと思いますが、残念ながら意図したようには事は運ばなかったと言うことで、今後のビジョン、具体的には中国を中心に展開する事業をするにも年月を要するのではないかと思います。それでも、私はここで落ちぶれずに頑張っていただけたら・・・そう思います。


Wikipediaで宮内亮治を調べる→宮内亮治W
虚構―堀江と私とライブドアLink

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ブルマーはなぜ消えたのか―セクハラと心の傷の文化を問う

~あらすじ~
日本男児の青春の思い出、ブルマーは絶滅した。
それには「人の嫌がることはしない」原理主義とでもいえる
イデオロギーが関わっていた。人の顔色を窺い、
ビクビク萎縮した今の日本が、理想の社会なのか? 
過剰なセクハラ規制・禁煙運動に負けず、ささやかな愉しみを享受する
ために、現役精神科医がおくる知的"闘争"参考書!
表紙にブルマーの誕生から消滅までの写真入年表付。
(Amazonより)

私の評価:

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~評論~
まず、話の対象としなければならない。と言うか避けては通れない印象の残る本書のタイトルですが、これはブルマーWという単語にグッとくる方には惹かれるでしょうし、気持ち悪いと思われる方には退かれるでしょう。ちなみに私は前者でした。(ブルマーフェチというわけではありませんが) これは例えば以前、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? Link 」という本が話題になりましたが、この本の場合は多くの方が読みたくなるような印象づけたタイトルだったのではないかと思います。しかし、本書の場合、印象づける1つの賭けだったように思えます。ブルマー好きを惹きつけ、女性層を捨てるとも取れる賭け。しかし、私は本書を読み終えてタイトルはこれで正解であったと思いました。(商業的にどうなのかは別として)
ですが、私もなるべく誤解を減らすために書いておきたいと思います。本書はブルマーフェチの精神科医が1冊丸々ブルマーについて語りつくす本ではなく、あくまで話の切り口としてブルマーを取り上げたものである。しかし、著者のブルマーへの執着(愛)は相当なものである。ということです。
それにつきましては、Amazonの方で最初の数ページ(目次や序章)でただで読むことが出来ますので、そちらから読み取ることが出来ます。
まずは序盤のブルマーの部分について話したいと思います。私の世代(1987年生まれ)では小学校中学年あたりまではブルマーを確認できた気がしますが、高学年、遅くとも中学からは女子は皆ハーフパンツになったのではないかと記憶しています。(本書に書いてあるブルマーの歴史と照らし合わせても符合します。) そのため、ブルマーに対する性の意識、著者の言うブルマーへの甘酸っぱさ、青春という恩恵を受けることはありませんでした。ちなみに、こういったあってもなくても社会の根本には影響は無いが、無ければ確実に何かが失われるようなものを本書では「辺緑」と言い、これはこの本の重要なテーマでもあります。
ブルマーを切り口にジェンダーフリーW、医療裁判で問題になることも多いインフォームド・コンセントWなど今、社会で話題に良くあがるような事柄を精神科医という見地から批判していきます。これについては私も本当にうなずくことばかりで、序盤のブルマーに関する話に負けず劣らず面白く飽きることがありませんでした。ただ、一つ言うならば性同一性障害について述べているところで著者がクリスチャンであるためか、聖書を引用して紐解いて行くわけですが、クリスチャンではない私にとっては若干いただけなかったかなと思いました。(それについては後書きで著者も注釈を入れていますが)

ちなみに私は最後の方のこの文章にこの本の全てが凝縮されているように思い、印象的でしたので引用させて頂きます。

これは、ユートピアだろうか。そうではない。それどころか、ついこのあいだまで、日本の社会はおおむねこのような社会だった。喫煙者は、好きなところで吸っていた。世の中には、適度のエロスが漂っていて、特別な場所に行かなくても、日常生活の中で程よい性的な満足を感じることができた。廊下に立たされて体罰だと騒ぎ立てたり、先生に叩かれたからといっていきなり告訴するような生徒も親もいなかった。


この文章だけを見るとなんてひどい、古い悪しき社会だと思われる方もいるかもしれませんが、本書を読みむことで、この文章を読む頃には充分納得のいく文章と思えるようになるのではないでしょうか。私はそう思います。
私は本書を読み、改めて、常識とは何だろう、平等とは本当に善なのだろうかと自分に問いただされました。

追伸:よくよく思い返してみたらブルマーでなくてもハーフパンにはハーフパンの良さがあったなと。それは何かと言うと、体育座りをしている子を見ると、そのハーフパンの中が見えそうで見えない。チラリと見えそうで見えなイズム的、そんなもどかしさも、ある意味一つの良さかもしれません。とは言ってもブルマーの感じるそれには到底及ばないものなのかもしれませんが・・・。


ブルマーはなぜ消えたのか―セクハラと心の傷の文化を問うLink

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