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世にも美しい数学入門

~あらすじ~
「美しい数学ほど、後になって役に立つものだ」数学者は、はっきりと言い切る。想像力に裏打ちされた鋭い質問によって、作家は、美しさの核心に迫っていく。
(Amazonより)

私の評価:

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~感想~
この本は数学者で国家の品格Wを書かれた藤原正彦Wさんと映画化された博士の愛した数式Wの原作を書かれた小川洋子Wさんの対話が本になっています。題名の「世にも美しい数学入門」は数学を面白く、分かりやすく解説するような感じがします。実際所々で数学の解説があるのですが、すべてがそれではなく博士の愛した数式の話を絡めたり、数学者の人生や生き方なども書いてあるので、いくら入門と言っても・・・と言う方でも大変読みやすいと思います。私はこの本を読んだ後に映画の博士の愛した数式を観たのですが、補足になり良かったです。

※この感想は12月に途中まで書いていてすっかり忘れていました。映画の博士の愛した数式も良かったので、感想を書けたらと思うのですが、それも12月に観たものだから書けるかな・・・。まあ感想自体そんなに気合いの入ったものを書いていないので書けると思いますけどね・・・。

世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)Link

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エッシャーが僕らの夢だった

~あらすじ~
ミック・ジャガー、磯崎新、中村桂子、羽生善治…たくさんの著名人に愛される異端の版画家M.C.エッシャー。彼の世界最大のコレクションが、日本にあるのは何故なのか?アウトサイダーとしての生き方を選び、エッシャーの絵に魅せられ東京で夢を追い続けた3人の男たちの青春群像。60~80年代を舞台とした、心を熱くさせる物語。
(Amazonより)

私の評価:

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~感想~
この本はエッシャーやエッシャーの作品自体のことを重点とした本でなかったので、読んでいるうちにそれに気づいたときは少し残念に思いましたが、そんなことを別として本として面白く満足させてもらいました。甲賀正治という方が借金をしてまでバブル期に7億円をだしてエッシャーコレクション(作品から下絵、遺品など数百点)を購入するまでの話をエッシャーの作品が日本にどのように紹介されていったのか、各人のエッシャーへの想いを当時の美術界、時代背景などを交えて書かれています。
とりあえず、最初から驚きました。 時代は1966年、学生運動真っ盛りで主人公である甲賀さんがなんと私の大学を中退するところ(しかも同じ学部)から始まるのです。具体的に大学名は書いておらず、アルファベットで頭文字が書かれているだけですが内容から分かります。驚きというかこの偶然性には笑わさせてもらいました。
そのほかに印象に残ったのは、我が国における終戦から高度経済成長、戦後の美術への関心、美術展の様子の推移など。主題はエッシャーとコレクションを買う甲賀さんなのですが、そういったものが作中にうまく取り込まれていて、大変興味をもって読むことができました。またなんといっても、私の知らない 60~80年代の雰囲気、この本に出てくる様々な人物のエッシャーにかける情熱、仕事にかける情熱を強く感じさせてくれる本で、これからエッシャー展へ行く予定の私にとっては本当に良い本でした。

p.s この文章自体は1か月ほど前に書いたものだったのですが、なかなか投稿する機会がありませんでした・・・。やっと公開。

こちらは最近出版された「エッシャーが僕らの夢だった」の再編集し文庫化されたものです。
エッシャーに魅せられた男たち 一枚の絵が人生を変えた (知恵の森文庫)Link
こちらが私の読んだ方です。(現在品切れ中)
エッシャーが僕らの夢だったLink

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数の歴史

~あらすじ~
宇宙で最も普遍的な知と思われる数について、その歴史を丁寧に解き明かす。0の発見、負の数の使用、無限の考え方など、美しい絵や写真を豊富に掲載し、数と人々との関わりに迫る。
(Amazonより)

私の評価:

~感想~
この本を読んで数に対する考え方が変わりました。普段当たり前のように私たちは数と接していますが、今の形になるのに人類は何百、何千年?という月日がかかったこと、また同じように「0(零)」という数字にも発見、そして導入という過程があったこと、マイナス(負)の数が何百年も認められなかったことなど、様々なことが分かります。
私はもっとこの本に早く出会いたかったと思いました。そしてこういった数の歴史、数学の歴史などを学校の授業に取り入れて、ただそこに問題があるからやらなければならない。ではなく、なぜ数は生まれたのか、数が人類に与える影響などを知ることでいわゆる「理科離れ」といった現象も緩和されるのではないかと思いました。(ただの負け犬の遠吠えでしょうか^^; (笑))
しかし数は人類にとって恩恵があるばかりではなく現実世界で、たとえばお金であり、偏差値、であり、株価であり、登録番号であり、何でも数を与えてしまうことで精神的な貧困が進み、人間が数を操っているのではなく、逆に数に人間が操られてしまうのではないかという指摘をしていて、確かになぁとうなずきました。
とまあ為になる本だったのですが、私はどうもカントールとデデキントの無限(集合論)の話が理解できなかった^^; ちょうど情報数学で集合について授業を受けているだけに、これはいかんなと反省…。(いやまだそんなところまでやっていないかな)
あとは、本書を監修した最近ですとベストセラーになった国家の品格で有名な藤原正彦先生が数学者だったとはじめて知りました。その先生の新書の一部が最後に載っていてすごい共感したので紹介したいと思います。内容を簡単にまとめますと、
数学はどんどん新たなことを積み重ね、難しく、深く、進化している。そのため数学を勉強し始めて現在の先端に追いつくのにかなりの時間を要す。そのため昔は数学者のピークは20代と言われていたが、それがどんどん30代、40代…とずれてきている。これからもこのペースで進化していくと、先端に追いつき、新たなことを考えようとすることができるようになるときには50歳ぐらいになってしまうかもしれない。しかし、50歳の脳では新たな事を考えるにはきつい。そうなると、数学の進化が止まってしまうのではないか、そして数学の進化が止まれば、親戚である物理学、化学、そして工学と言ったように連鎖反応がおき、自然科学全体に危機が訪れるかもしれない。
と言った内容でした。(長くなってしまいましたね^^;)
実は私も同じような事を考えたことがあり、これを読んだときは驚いたのですが、私の場合は「ほんの百年前には私の専攻である電気自体が無かったわけだから私が100年前であれば、こんな勉強しなくて良かったのにな、でも逆に考えるとこの先勉強する人たちは、さらに技術が進化するわけだから勉強する内容が増えるのかな・・・それはそれで嫌だな。」と考えの重みは全然違うわけですけどね。(笑)

しかし、この事は現実味を帯びていて、ありえないことではないのかもしれません。

数の歴史 (「知の再発見」双書)Link


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教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書

~あらすじ~
あなたの「インターネットが一番楽しかった頃」はいつですか?
日本でインターネットの接続実験から約20年、商用インターネットサービス開始から約10年となる2005年春、あの伝説のウェブページ「教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史」が教科書になって帰ってきました。時流に合わせて生まれては消えていく個人サイトに焦点を当て、日本のインターネットをネットコミュニティの動向から振り返った民衆史です。移り変わりの激しい個人ホームページの変遷を詳細に掘り起こした年表は、オリジナルのウェブページから大幅に加筆され、さらに各時代ごとにテーマ分けされた個人サイトの解説を、60万字にも達する膨大なテキストで書き下ろしています。
ニッポンのインターネットは、あなたが見知っているよりずっと広いかもしれません。
(Amazonより)

私の評価:

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~感想~
前々から読んでみたいと思っていた本でして、ついに読みました。いや~この本の内容には圧巻ですね。ネット暦6年の私でも知っていることはほとんどありませんでした。^^;

ほとんど雑学的なことでネットの世界でどんなことが起きたのかを知るには最適です。また、ホームページを持っている人間としてもこの本はなかなか読み応えがありました。ただ、すべてが面白いというわけではありませんでしたがそういうところはまあ斜め読みでもすればOKです。(おぃ
まあ興味のある方はぜひ、ぜひお勧めです。

教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書Link

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通勤電車で座る技術!

~あらすじ~
毎日の仕事でお疲れのあなた、通勤電車で座れる確率を高める方法を知りたくないですか?本書は、「座るために並ぶ技術」「いざ座るための技術」「降りそうな客を見極める技術」など、通勤地獄の日々を送るための有意義な啓蒙書です。乗る前に読め!
(出版社 / 著者からの内容紹介より)

私の評価:

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~感想~
座ることに関し良い意味で異常な執着というものを感じる本で目の付け所が面白く結構笑えます。また別にトンデモ本ではなく、例えば電車待ちのときの立ち位置がどこの場合座れる確率が何%などかなり理論的ですし、この本に書いてあることで私も既に実践している事が載っており私のやっていたことは間違っていなかったんだと少し安心したりもしました。(笑)
★3つにしようと思ったのですが必ずしもすべての鉄道に共通すると言えない物もありましたので★2つとしました。
また、元はメールマガジンでして現在も公式サイト は生きておりメールマガジンの登録ができたりバックナンバーが見れるのでそちらも良かったらどうぞ。

公式サイトLink

通勤電車で座る技術!Link

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