各新聞社で報じていますが、読売の記事を載せさせていただきます。
マルク・シャガールの油彩画3点について、著作権を継承するシャガール委員会から「真作でない」と指摘があり、主催者側は25日から巡回するサントリーミュージアム[天保山](大阪)での展示を見合わせると発表した。
作品は「女の肖像」「家族」「ヴァイオリン弾き」。主催者側に「シャガールの作であることには技法などから否定的である」として展示を控えるよう要請があった。
作品を所蔵するモスクワ市近代美術館は「学術調査も行い、真正であることに何ら疑義を挟むものではないと確信している」との立場。著作権者と所蔵者の見解が分かれたため、問題解決まで展示を見合わせることにしたという。
読売新聞記事より一部引用と改変
とのこと。
私が8月5日に行ってきたときのレポート を見ていただければ分かるように「シャガールからマレーヴィチまで 青春のロシア・アヴァンギャルド」と銘を打っていて「青春のロシア・アヴァンギャルド」が本題であってもシャガールWが明らかに一番の目玉であり、これを目当てに来られた方も多いのではないかと思います。
また、記事には書いてありませんが、展示されたシャガールの作品のうち3点というわけではなく、偽作と疑われる3点で全てなのです。つまり、大阪ほかで巡回する予定のこの展覧会ではシャガールの作品は一点もないと言うことになります。これは題名に問題があることとなり、おそらく題名の変更が迫られるのではないかと思います。(ただの「青春のロシア・アヴァンギャルド」となるとか)
私は別にシャガールが特に好きでも嫌いでもなく、どちらかというと日本初公開となるロシア・アヴァンギャルドの方に惹かれて見てきたので問題はないのですが、見に行ってきたときのレポートには偽作の疑いがある「ヴァイオリン弾き」が良かったと書いていて実際それについてはポストカードも購入しているのです。(笑)
なんという心眼の無さ・・・笑うしかありません。
ですが、この作品に何か感じるものがあったのも事実。でなければポストカードなど購入しません。たとえ別の人の作品だろうと良いものは良いと思うことが一番ではないかと思います。
絵画に限らず芸術なんて、自分の興味を持ったものを楽しめればそれで良いのです。
芸術は創る側も鑑賞する側も一番、自分に個性的であり、それが許される分野なのですから。
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