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浜松町で飲み会、そして、東京タワーへ

ビールとおつまみ


今日は午前は国立新美術館Link 、午後は東京国立博物館Link と美術館を巡ったわけですが、実はこの飲み会があっての事でもありました。

友人が浜松町の居酒屋でのみ使える1万円割引券をいただいたそうで、ほぼ、おごってくれるという事で私を含めた3人で飲みに行く事になったのですが、それだけのために浜松町まで行くとなると電車賃がもったいないと思いまして、ついでにということで(どちらがついでか分かりませんが(笑))、夜まで美術館を巡っていたのです。

美術館巡りに誘うというのも考えましたが、興味を持てなければつまらないでしょうし、自分のペースで見て回りたいという思いもあり、現地集合で合流しました。

まあ、飲み会では楽しく飲ませてもらい、K君が生ビールをスクラッチで生ビールをゲットしたりなんてのもありました。
(※以下の画像はほぼK君提供のデジカメ画像です。)
スクラッチ当たり
これが当たる確率は1/20です。

そして、半分出来上がり、店を出た後に、すぐ近くにある東京タワーへ行こうと言う事になりまして、おそらく東京タワーへ行くのが初めての私は飲んだ勢いもありつつ、興奮しながら行ったわけですが、夜景が綺麗でしたね。行って良かったです。昼間は昼間の良さがあるのでしょうけれど、夜は夜で365度の夜景が素晴らしい!
というわけで、夜景をご覧下さい。
東京タワー全景


東京タワー夜景1


東京タワー夜景2


東京タワー夜景3


東京タワー夜景4


東京タワー夜景5


東京タワー夜景6


東京タワー夜景7


こんな感じでとても楽しい1日でした。
今日はありがとう!

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日本近代洋画への道-山岡コレクションを中心に-を見てきました

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茅ヶ崎市美術館Link で1月24日から3月8日まで開催されている日本近代洋画への道-山岡コレクションを中心に-Link を見てきました。
作品数は73点で画家数は49人でした。
一般的に有名な所では円山応挙W浅井忠W黒田清輝W藤嶋武二W青木繁W辺りでしょうか。

平日の午後に行ったのですが、あいにくの雨という事もあってか、なんと観覧者は私1人だけでした。1時間ほどで回りましたが、最初から最後まで私以外の方が見に来る事はなく、独り占め状態でしたので、なんだかとても贅沢な気分になりました。

内容的には去年の9月に行ってきた神奈川県立歴史博物館で開催されていた五姓田のすべて -近代絵画への架け橋-Link に似ていた印象です。ですので、説明が書かれているボードには五姓田派の名前も出てきましたし、作品もありました。さすがに、同じ作品が展示されているという事はありませんでしたが、画家は結構かぶっている部分もあったかと思います。

個人的に印象に残ったのは高橋由一Wの洋画家だけれど日本らしい感じの「鮭図」や、歴史の教科書に必ず載っている風刺画を描いたビゴーの油絵があり驚きました。また、江戸幕府最後の将軍である15代将軍徳川慶喜Wの作品があり、絵自体は微妙だったわけですが、目の前にすると何だか神妙な感じになりました。(笑)
高橋由一「鮭図」
高橋由一「鮭図」

また、五姓田芳柳の1つのキャンバスを2つの枠に分けて左右で対比を描いた「上杉景勝W笑図」に面白みを感じたり、川村清雄の板に油彩した「双鶏の図」など板に描かれた作品は独特の味があるなと感じました。東城鉦太郎Wの「平壌攻略図」や鹿子木猛郎の「日露役奉天入城」など戦争画も格好良かったですね。

そのような感じで、意外と見所のある絵が多かったのですが、私にとっての一番はなんと言っても、青木繁Wの「二人の少女」ですね。
絵としては粗い印象を受けますが、とてもかわいらしく、生き生きとしていて、日本的な良さを感じました。素晴らしい!
青木繁「二人の少女」
青木繁「二人の少女」

全体的な感想としては、これの為にわざわざ遠方より来るほどでも、ない気はしますが、なかなか良い展覧会ではありました。3月8日まで開催されていますので、近くに立ち寄った際に寄られてみてはいかがでしょうか。

余談ですが、私は茅ヶ崎市民だと言うのに茅ヶ崎市美術館へ行ったのは何年ぶりだろうとふと思いました。下手したらオープンした?小学生の時以来かもしれません。(笑)
これからも意欲的な展覧会をして頂けると市民としては嬉しい限りですね。

あと、忘れていました。作品としての面白みは感じませんでしたが、その洋画を取り込もうとする熱意が伝わってきた、素晴らしい細密描写の技術力を感じた作品を載せます。でも、暖かみは感じますね。
五姓田義松「? 形の着物」
五姓田義松「人形の着物」


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アンドリュー・ワイエス死去に対して

アメリカの原風景描き続け、アンドリュー・ワイエス氏死去 : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)Link

去年の12月12日LinkBunkamuraLink で、この方の展覧会を見てきたばかりでしたので、91歳という高齢ではありましたが、訃報を知り驚きました。会場で流れていた展覧会に対するインタビュー映像では91歳とは思えないほど元気に喋っておられて、作品の印象と比べてると映像のワイエスはエネルギーが溢れていて、そのギャップ驚き、まだまだ精力的に活動されるだろうと思っていただけに残念です。

ご冥福をお祈り致します。

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レオナール・フジタ展を見てきました

上野の森美術館



上野の森美術館で開催中のレオナール・フジタ展Link を4時20分から1時間40分ほど見てきました。混み具合はこの展覧会の前に行ったワイエス展Link よりも空いていて、かなり見やすい感じでした。
ちなみに上野の森美術館は始めて行きました。

初期から晩年の作まで展示されていて、第二次大戦中の戦争記録画が無かったのは残念でしたが、充分満足できる展覧会でした。

私にとっては藤田嗣治の作品、「カフェにて」Link ほかを去年、国立新美術館で行われた異邦人たちのパリ 1900 - 2005Link で初めて触れて以来、多くのフランス人が乳白色に魅了されたように私も魅了されて藤田嗣治の印象は脳裏に残っていました。
そして、今回、その藤田嗣治の展覧会という事で逃すわけにはいかないと言う事で足を運んだ次第です。

この展覧会の目玉は80年ぶりに発見され、80年ぶりの里帰りである構図の連作と 最初で最後の日本公開と言われている争闘の連作の巨大な計4作です。まず、その巨大さに圧倒され、どれも美しいです。争闘など題名の通り凄まじいわけですが、なんだか何を伝えたいのか、よく分からないんですよね。(笑)
その対比から天国と地獄、そんなようなものが伝わってくるのですが、どうも個々の人を一枚の大きなキャンバスに集合させただけ、そんな印象も受けます。

私はどちらかというと晩年の宗教画が好きだったかなと思いました。「イヴ」、「花の洗礼」など本当に美しく、心奪われました。そうかと思えば、この世の終末である3枚の「黙示録」など、その細密さに圧倒されて、どこを見ればよいのかと言葉を失うほどでした。また、「十字架降下」や「聖母子」などは、背景が金?であり、どことなく和を感じさせ、面白く、藤田嗣治らしい宗教画だなと思いました。あとは、やはり藤田=猫と言われるだけあっては猫は良いですね~。かわいいものから躍動のある表情のこわばったものまで様々なものがありましたが、どれも生き生きとした感じが伝わってきました。

意外で衝撃を受けたのが、「アージュ・メカニック」、子供が様々なおもちゃで遊んでいる絵なのですが、こんな絵も描いたのかと、良い意味で全作品の中で浮いた存在に見えました。新たな一面を見る事が出来た、そんな気がしました。

また、他にもアトリエの道具や自作の陶器、家具などの展示、晩年の念願だった教会建設の様子、上で述べた「構図」、「争闘」の修復の様子の映像などがあり、全体を通して飽きる事のない、ボリューム満点の展覧会で、私にとって久々に全てに満足できる展覧会だったと感じました。そして、図録も会場を回っている途中から絶対に買おうと思うほどで、迷い無く購入しました。

本当に良かったです! 藤田嗣治に興味がある方は足を運ばなければ損であることは間違いないでしょう。

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セザンヌ主義―父と呼ばれる画家への礼讃を見てきました

横浜美術館正面



横浜美術館Link で開催中のセザンヌ主義―父と呼ばれる画家への礼讃Link を見てきました。

帽子をかぶった自画像
帽子をかぶった自画像


「近代絵画の父」として知られるポール・セザンヌW、その画家の描いた絵は、象徴主義Wナビ派WフォーヴィスムWキュビスムWエコール・ド・パリWなど様々な画家に影響を与えました。
それは日本においてもそれは例外ではなく、洋画家はもとより、日本画家にも波及しました。
セザンヌの絵を中心に、そんなセザンヌ主義とも言えるセザンヌの影響を受けた画家らの絵を交え、その波及と足跡をたどる展覧会です。


以前から他の展覧会でセザンヌの絵をふれてきて、セザンヌの絵は自分には向いていないなと薄々感じていたのですが、今回のセザンヌを中心とした展覧会を通して、はっきりしました。

現時点では自分にセザンヌの絵を受容できる、良いと思える感性がない

と。(笑)
あえて言うならば、風景画、とりわけセザンヌがアトリエを構えたプロヴァンスの絵は割と好きかなと思います。

だからと言ってつまらなかったというわけではありません。
この展覧会の趣旨の1つであるセザンヌが与えた影響を知るという点では、みんな、影響受けているんだなぁ、確かに似ているなぁと、そういうものがはっきりと感じる事ができました。特にピカソらを代表とするキュピズムなんて最初は本当にセザンヌの影響なんてあったのだろうか、と疑っていたのですが、本当にあったんだなぁと今回の展覧会で感じ取ることができて良かったです。

私がこの展覧会で見ることができて良かったと思った作品は安井曾太郎Wの『婦人像』、これは以前テレビで見てから見てみたいと思っていました。私はまさかこの絵が展示されているとは知らなかったため、嬉しかったです。
また、ナビ派のモーリス・ドニWの絵も明るい、黄色がいいなと思いました。あと、おもしろかったのが日本画でセザンヌの影響を受けた小野竹喬W。日本画なのにセザンヌを感じるという違和感が良かったです。

とまあ私の感じた見所はこんなところでしょうか。

月曜の3時過ぎから見ましたが、まあ比較的少なくゆったりと見れた感じですね。1時間20分ほどで見回ることができたかと思います。

ちなみに横浜美術館に行ったのは1年ぶりです。
シュルレアリスムと美術-イメージとリアリティーをめぐって展を見てきましたLink
個人的にはやはりシュルレアリスムみたいな普通じゃない絵の方が好きかなと。

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