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軍オタツアー?してきました

会員のENZANの提案で軍オタツアーっぽいのをしてきました。
順路はこんな感じです。
順路
総距離約10.6kmで2時間少々です。

順路 by キョリ測Link

マップの1の市ヶ谷の駅を降りて、まずは2のお札と切手の博物館Link へ。
お札と切手の博物館


入場料は無料です。また、3月8日までお札で旅する世界遺産Link という特別展もやっています。通常展ではお札の歴史、製造技術などを知る事ができ、特別展では世界のお札に合せて世界遺産がコラボされていて、なかなか面白かったです。
これだけの内容を無料で見られるというのは嬉しいですね。
1億円の重さを体験できます
1億円の重さを体験できます。本物かどうかは分かりませんが、なかなかの重さでした。

自分の身長、体重がどのぐらいになるか分かります
自分の身長、体重がどのぐらいになるか分かります


次に近くにある防衛省(市ヶ谷駐屯地W)を見に行きました。(マップ3)
初めて見ましたが、新しくて綺麗ですね。というか、生で見られただけで感激しました。ちなみに偶然、小銃を持った警衛の儀礼的な交代する所を見る事が出来て嬉しかったです。
防衛省正門
防衛省正門

右奥に警衛がいます
右奥に銃を持った警衛がいますが、小さくて分かりませんね。


次にマップ4の靖国神社Link へ。靖国神社までは若干遠かったですね。まあ20分ほどでしょうか。
そして、私は就活が成功する事を祈って参拝し、合格守を購入。
靖国神社正面
靖国神社正面

そして、次のお目当てである靖国神社が運営する博物館の遊就館Link へ。(マップ5)
遊就館
遊就館

零戦
零戦ですね。ちなみにこのフロアは無料で見られます。

野戦砲
野戦砲ですね。左が九六式十五糎榴弾砲で右が八九式十五糎加農砲です。

蒸気機関車
蒸気機関車ですね。同じく名前は忘れました・・・(笑)

蒸気機関車正面
蒸気機関車正面

時間は1時を過ぎていましたので昼食をと言う事で遊就館の食事処で金曜に出される海軍の伝統である海軍カレーを食べました。普通に美味しかったですよ。ちなみに今日は節分という事で豆ももらいました。
購入したお土産
購入したお土産です

海軍カレー
海軍カレー

遊就館は2時間ほどで回りましたが、まともに展示物を見ようとすると、おそらく3、4時間はかかります 。また、館内上映されている映画も見たりなんてしていたら靖国神社と遊就館だけで1日終わるのではないでしょうか。(それは言い過ぎかな…(笑))
政治家のお土産
政治家のお土産が靖国神社の外のお土産店に売っていました

靖国神社の鳥居
靖国神社正面にある最初の鳥居です。すごい大きくて驚きました。


そして、最後に皇居へ。
武道館
マップ6の武道館

東御苑
残念ながら、東御苑への入園は3時半までで、この時4時を過ぎていました。

マップ7の楠木正成像です
マップ7の楠木正成像です

マップ7の楠木正成像 その2
マップ7の楠木正成像 その2

皇居正門
皇居正門

桜田門
桜田門(マップ8)

警視庁
警視庁(マップ9) ドラマやこち亀などで見ていて、実際に見たのは初めてだったので感激しました。

日比谷公園
これが年越し派遣村があった日比谷公園ですか・・・。(マップ10)


こんな感じで、東京駅まで歩き、軍オタツアーを終えました。私にとって皇居以外は全て初めてでしたので、どれも新鮮で良かったです。ちなみにマップに書いてあるように霞ヶ関を通り抜けたわけですが、ここに多くの官僚がいるのかと思うと、なんだかワクワクすると共にため息をつくほどでしたね。

いや~そんなに期待はしていなかったのですが、誘ってくれたENZANに感謝するほど満足できました。こうやって見ると東京ってテレビなどで知っている場所(名所?)が多くて、そこに訪れるだけで、感激してしまうのは不思議なものですね。(単に田舎者の発想でしょうけれど。(笑))

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妙心寺展へ行ってきました

妙心寺展の看板


東京国立博物館Link で1月20日から3月1日まで開催されている開山無相大師六五〇年遠諱記念 特別展 妙心寺Link へ行ってきました。

一つ前の記事に書いた国立新美術館の加山又造展Link の後(午後2時半頃)に行きました。加山又造展より混んではいましたが、作品の前に何重の列が…というほどではなく、まあ普通に見る事が出来、1時間20分ほどで回りました。

公式サイトを見て分かってはいましたが、一番の目玉はトップにある花卉図屏風と龍虎図屏風Link であるものの絵画作品がメインではなく、主に妙心寺の時代の流れをたどる、どちらかと言うと歴史的な価値のあるものの展示物がほとんどでしたので、それほど妙心寺自体に興味がなかった私としては、いささか退屈な展覧会ではありました。書物や自賛(肖像画)の説明文は一応だいたい目を通しましたが、なかなか難解で、これだけで頭に入ってくるものではありませんでした。

ただ、第4章:禅の空間1 -唐図と中世水墨画-Link あたりから面白くなったかなと思います。例えば、狩野正信筆、鍾呂伝道図という仙人から術を授かる絵があるのですが、こんな身なりの変な仙人から術を授かりたくないな~と笑ってしまいました。また、蔡山筆の十六羅漢図は顔が面白いな~と思ったり。

第6章:妙心寺と大檀越 -繁栄の礎-Link では私の中では変な絵ばかり描いていると思っていた曾我蕭白Wがまともな像を描いていて驚きました。

一番面白かったのはやはり、第7章:近世の禅風 -白隠登場-Link でしょうか。やっと私でも読めるような書や分かりやすい絵が登場したといった感じで、特に章の副題ともなっている白隠慧鶴Wの絵がとても親しみやすく、良かったですね。
白隠慧鶴筆 達磨像
白隠慧鶴筆 達磨像

最初に書いたように、なかなか芸術目的ではお勧めできない展覧会ではありますが、私の場合、さっと説明文を読みつつ、進んでも回るのに1時間20分ほどかかりましたので、理解しながら、じっくり見る分には、2、3時間見る事が出来る量です。

妙心寺を始めとする京都の寺院の宝物が一堂に会するという滅多にない展覧会でしょうから興味のある方は是非、足を運んでみてはいかがでしょうか。

あ、ちなみに、私は購入しませんでしたが、440ページのボリュームで2500円の図録はすごいと思いました。確かに、このボリュームになるのもうなずける展覧会ではありましたが、この手の図録での、このページ単価はすごいです。

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加山又造展を見てきました

国立新美術館


国立新美術館Link で1月21日~3月2日まで開催されている加山又造展Link を見てきました。国立新美術館は開館の時に行って以来Link 、約2年ぶりだったようです。

以前、加山さんの「春秋波濤」という作品を見て以来、気になる画家の1人でしたので、これは是非行かねばと思い、見に行った次第です。

土曜という事で混んでいるかと思っていましたが、見に行った午前は小雨がぱらついていたせいもあってか、意外と空いていました。なので、ゆったりと見る事が出来たので良かったです。作品は大作が多く、数はそれほど多くはないので、1時間もかからず、回れるほどでした。

公式サイト
Link にだいたいの流れと作品が載っていますが、どの時代も斬新で面白い作品だなと思いました。一番良かったのはやはり、第2章 時間と空間を超えてLink でしょうか、あの世界観に波のように心躍らされました。とても不思議な気分になれる作品でした。

異質だと思ったのが、第3章の線描の裸婦たちLink です。よい意味で、こういう作品も描くのかと驚きました。どれも性的な感情よりも美という感情が先に来て、ああ美しいなと思いましたね。しかし、これらの作品に触れて感じた事はレースってエロいなと。全裸の作品よりもレースで包まれていて網目状に見える肌に良さを感じました。ちなみに個人的には「裸婦習作(白いレース)」の白いレースを背景に日焼け裸婦という日焼けが映える絵に一番、加山さん分かってるな!と共感したわけですが。(笑)

図録は迷わず購入しました。どれも好きな絵ばかりでしたので。
図録の中で面白いなと思ったのが、加山さんがパソコン、CGにも興味を持っていて、展覧会にはなかったCGが載せてあった事です。こういう日本画家といった方は、そういうものに疎いという固定概念があったため、意外で親近感が湧きましたね。
しかし、和洋とわず、様々なものを自分の作品に取り込んでいったという側面を考えれば、それは当たり前の事だったのかもしれません。

私のように春秋波濤でピンと来た方は見に行って損はないでしょう。


ちなみに国立新美術館で無料で開催されている展覧会があったので、そちらものぞいてみました。
第21回 平泉展 ~楽しい手作り~
Heart Art in TOKYO 2009 第12回エイズチャリティー美術展
第31回 國際書画展
の3つです。
平泉展は様々な方が描かれたり、作られていて、作る事の面白さというのを再認識させられましたね。自分も作ろう!と思いました。
エイズチャリティー美術展でも、様々な方が描かれた作品が展示されていて、エイズに対するコメントを寄せている展覧会でした。また、来客録?に署名した所、コンドームをもらってしまい、心の中で使い道無いよ!!と叫んでおきました。(笑)
國際書画展は最近、とめはねっ!Link という書道部を舞台とした書道漫画に、はまっているため、書道って良く分からないと思っていた私ですが、面白く見る事が出来ました。数多? 作品に触れて思ったのは、読めないけれど、勢いがある大字書(参考:毎日書道会「書のある暮らし」:書風・作品 (大字書)Link )が印象に残りました。結論、インパクトって重要だなと。

そんなわけで、2年ぶりの国立新美術館でしたが、充分に楽しむ事が出来ました。ただ、2月4日から行われる文化庁メディア芸術祭Link が気になったので、それも開催されていれば良かったのにと残念ではありました。

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日本近代洋画への道-山岡コレクションを中心に-を見てきました

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茅ヶ崎市美術館Link で1月24日から3月8日まで開催されている日本近代洋画への道-山岡コレクションを中心に-Link を見てきました。
作品数は73点で画家数は49人でした。
一般的に有名な所では円山応挙W浅井忠W黒田清輝W藤嶋武二W青木繁W辺りでしょうか。

平日の午後に行ったのですが、あいにくの雨という事もあってか、なんと観覧者は私1人だけでした。1時間ほどで回りましたが、最初から最後まで私以外の方が見に来る事はなく、独り占め状態でしたので、なんだかとても贅沢な気分になりました。

内容的には去年の9月に行ってきた神奈川県立歴史博物館で開催されていた五姓田のすべて -近代絵画への架け橋-Link に似ていた印象です。ですので、説明が書かれているボードには五姓田派の名前も出てきましたし、作品もありました。さすがに、同じ作品が展示されているという事はありませんでしたが、画家は結構かぶっている部分もあったかと思います。

個人的に印象に残ったのは高橋由一Wの洋画家だけれど日本らしい感じの「鮭図」や、歴史の教科書に必ず載っている風刺画を描いたビゴーの油絵があり驚きました。また、江戸幕府最後の将軍である15代将軍徳川慶喜Wの作品があり、絵自体は微妙だったわけですが、目の前にすると何だか神妙な感じになりました。(笑)
高橋由一「鮭図」
高橋由一「鮭図」

また、五姓田芳柳の1つのキャンバスを2つの枠に分けて左右で対比を描いた「上杉景勝W笑図」に面白みを感じたり、川村清雄の板に油彩した「双鶏の図」など板に描かれた作品は独特の味があるなと感じました。東城鉦太郎Wの「平壌攻略図」や鹿子木猛郎の「日露役奉天入城」など戦争画も格好良かったですね。

そのような感じで、意外と見所のある絵が多かったのですが、私にとっての一番はなんと言っても、青木繁Wの「二人の少女」ですね。
絵としては粗い印象を受けますが、とてもかわいらしく、生き生きとしていて、日本的な良さを感じました。素晴らしい!
青木繁「二人の少女」
青木繁「二人の少女」

全体的な感想としては、これの為にわざわざ遠方より来るほどでも、ない気はしますが、なかなか良い展覧会ではありました。3月8日まで開催されていますので、近くに立ち寄った際に寄られてみてはいかがでしょうか。

余談ですが、私は茅ヶ崎市民だと言うのに茅ヶ崎市美術館へ行ったのは何年ぶりだろうとふと思いました。下手したらオープンした?小学生の時以来かもしれません。(笑)
これからも意欲的な展覧会をして頂けると市民としては嬉しい限りですね。

あと、忘れていました。作品としての面白みは感じませんでしたが、その洋画を取り込もうとする熱意が伝わってきた、素晴らしい細密描写の技術力を感じた作品を載せます。でも、暖かみは感じますね。
五姓田義松「? 形の着物」
五姓田義松「人形の着物」


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レオナール・フジタ展を見てきました

上野の森美術館



上野の森美術館で開催中のレオナール・フジタ展Link を4時20分から1時間40分ほど見てきました。混み具合はこの展覧会の前に行ったワイエス展Link よりも空いていて、かなり見やすい感じでした。
ちなみに上野の森美術館は始めて行きました。

初期から晩年の作まで展示されていて、第二次大戦中の戦争記録画が無かったのは残念でしたが、充分満足できる展覧会でした。

私にとっては藤田嗣治の作品、「カフェにて」Link ほかを去年、国立新美術館で行われた異邦人たちのパリ 1900 - 2005Link で初めて触れて以来、多くのフランス人が乳白色に魅了されたように私も魅了されて藤田嗣治の印象は脳裏に残っていました。
そして、今回、その藤田嗣治の展覧会という事で逃すわけにはいかないと言う事で足を運んだ次第です。

この展覧会の目玉は80年ぶりに発見され、80年ぶりの里帰りである構図の連作と 最初で最後の日本公開と言われている争闘の連作の巨大な計4作です。まず、その巨大さに圧倒され、どれも美しいです。争闘など題名の通り凄まじいわけですが、なんだか何を伝えたいのか、よく分からないんですよね。(笑)
その対比から天国と地獄、そんなようなものが伝わってくるのですが、どうも個々の人を一枚の大きなキャンバスに集合させただけ、そんな印象も受けます。

私はどちらかというと晩年の宗教画が好きだったかなと思いました。「イヴ」、「花の洗礼」など本当に美しく、心奪われました。そうかと思えば、この世の終末である3枚の「黙示録」など、その細密さに圧倒されて、どこを見ればよいのかと言葉を失うほどでした。また、「十字架降下」や「聖母子」などは、背景が金?であり、どことなく和を感じさせ、面白く、藤田嗣治らしい宗教画だなと思いました。あとは、やはり藤田=猫と言われるだけあっては猫は良いですね~。かわいいものから躍動のある表情のこわばったものまで様々なものがありましたが、どれも生き生きとした感じが伝わってきました。

意外で衝撃を受けたのが、「アージュ・メカニック」、子供が様々なおもちゃで遊んでいる絵なのですが、こんな絵も描いたのかと、良い意味で全作品の中で浮いた存在に見えました。新たな一面を見る事が出来た、そんな気がしました。

また、他にもアトリエの道具や自作の陶器、家具などの展示、晩年の念願だった教会建設の様子、上で述べた「構図」、「争闘」の修復の様子の映像などがあり、全体を通して飽きる事のない、ボリューム満点の展覧会で、私にとって久々に全てに満足できる展覧会だったと感じました。そして、図録も会場を回っている途中から絶対に買おうと思うほどで、迷い無く購入しました。

本当に良かったです! 藤田嗣治に興味がある方は足を運ばなければ損であることは間違いないでしょう。

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