国立新美術館 で1月21日~3月2日まで開催されている
加山又造展 を見てきました。国立新美術館は
開館の時に行って以来 、約2年ぶりだったようです。
以前、加山さんの「春秋波濤」という作品を見て以来、気になる画家の1人でしたので、これは是非行かねばと思い、見に行った次第です。
土曜という事で混んでいるかと思っていましたが、見に行った午前は小雨がぱらついていたせいもあってか、意外と空いていました。なので、ゆったりと見る事が出来たので良かったです。作品は大作が多く、数はそれほど多くはないので、1時間もかからず、回れるほどでした。
公式サイト にだいたいの流れと作品が載っていますが、どの時代も斬新で面白い作品だなと思いました。一番良かったのはやはり、
第2章 時間と空間を超えて でしょうか、あの世界観に波のように心躍らされました。とても不思議な気分になれる作品でした。
異質だと思ったのが、
第3章の線描の裸婦たち です。よい意味で、こういう作品も描くのかと驚きました。どれも性的な感情よりも美という感情が先に来て、ああ美しいなと思いましたね。しかし、これらの作品に触れて感じた事はレースってエロいなと。全裸の作品よりもレースで包まれていて網目状に見える肌に良さを感じました。ちなみに個人的には「裸婦習作(白いレース)」の白いレースを背景に日焼け裸婦という日焼けが映える絵に一番、加山さん分かってるな!と共感したわけですが。(笑)
図録は迷わず購入しました。どれも好きな絵ばかりでしたので。
図録の中で面白いなと思ったのが、加山さんがパソコン、CGにも興味を持っていて、展覧会にはなかったCGが載せてあった事です。こういう日本画家といった方は、そういうものに疎いという固定概念があったため、意外で親近感が湧きましたね。
しかし、和洋とわず、様々なものを自分の作品に取り込んでいったという側面を考えれば、それは当たり前の事だったのかもしれません。
私のように春秋波濤でピンと来た方は見に行って損はないでしょう。
ちなみに国立新美術館で無料で開催されている展覧会があったので、そちらものぞいてみました。
第21回 平泉展 ~楽しい手作り~
Heart Art in TOKYO 2009 第12回エイズチャリティー美術展
第31回 國際書画展
の3つです。
平泉展は様々な方が描かれたり、作られていて、作る事の面白さというのを再認識させられましたね。自分も作ろう!と思いました。
エイズチャリティー美術展でも、様々な方が描かれた作品が展示されていて、エイズに対するコメントを寄せている展覧会でした。また、来客録?に署名した所、コンドームをもらってしまい、心の中で使い道無いよ!!と叫んでおきました。(笑)
國際書画展は最近、
とめはねっ! という書道部を舞台とした書道漫画に、はまっているため、書道って良く分からないと思っていた私ですが、面白く見る事が出来ました。数多? 作品に触れて思ったのは、読めないけれど、勢いがある大字書(参考:
毎日書道会「書のある暮らし」:書風・作品 (大字書) )が印象に残りました。結論、インパクトって重要だなと。
そんなわけで、2年ぶりの国立新美術館でしたが、充分に楽しむ事が出来ました。ただ、2月4日から行われる
文化庁メディア芸術祭 が気になったので、それも開催されていれば良かったのにと残念ではありました。
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