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水の情景 - モネ、大観から現代まで展を見てきました

先週はあんな事Link があって見れずに終わりましたが、今回はちゃんと見てくることが出来ました。しかし、横浜美術館に着くまでにトラブルが発生。今回私は横浜駅から美術館まで歩いたわけですが(先週は20分ほどでした)、なんと丁度半分ぐらい来たところで「もよおした」のです。何をもよおしたかは想像にお任せするというか想像なんてしなくて結構ですが、丁度美術館周辺(みなとみらい)は開発中でしてマンションなどのビルの工事があちこちでしているのですが、まだ手つかずのところも多く、道しかないようなものです。私はなんとしても美術館まで耐えるんだという一心でゆっくり歩いてどうにか美術館に到着。無事、用を足すことが出来ました。その時の達成感と感動はなんとも言えませんでした。
こうして私はどうにか尊厳を保つことが出来たわけです。

で、肝心の展覧会の内容ですが、微妙ですね。目玉であるモネW横山大観Wの絵は私には残念ながら私には余りよい物には感じられませんでした。それでは良かったのは何かというと福田平八郎Wの魚の絵とクールベWの波の絵かなと。波の絵(違う作品)は2月に行ったオルセー美術館展でも見ましたが、波の荒々しさと躍動感は素晴らしいなと感じました。ちなみに併せて常備展も見てきたのですが、ジョルジョ・デ・キリコWフランシス・ベーコンWの絵を見ることが出来て良かったです。
また、平日と言うこともあってか人が少なく自分のペースでゆっくり見ることが出来ました。

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美術館めぐり

今日は朝から1月にオープンしたばかりの六本木にある国立新美術館で20世紀美術探検Link黒川紀章展Link そして、今日から開催された異邦人たちのパリLink を、次に上野にある東京都美術館Linkオルセー美術館展Link を鑑賞してきました。
それで東京メトロに始めて乗ったのですが、丸の内線やら銀座線やら半蔵門線やらいろいろ交差して東京の地下は地下鉄網がはりめぐらされているのですね。ネットで路線情報を検索しなければサッパリでしたよ。それでなくても1度乗り間違えましたが。(笑)
それで最初に行った国立新美術館ですが、これはテレビでもいろいろ取り上げられていたのでご存知の方も多いかと思いますが、黒川紀章Wさん設計のもので大変ユニークですね。

国立新美術館


ちなみに私はクジラみたいなイメージを持ちました。もっと言えばLAST EXILEというアニメに登場するデュシスの戦艦も思い浮かべたのですが、誰も知りませんねきっと・・・。

それで最初に20世紀の美術探検を観まして、入ってすぐにポール・セザンヌWの絵がありまして、そこからしばらくは絵が続いてだんだんオブジェクトや、なんといいますか、フロア全体を取り込んだ空間的な作品などいろいろな作品が展示されていました。私的には絵に一番興味があるので後半は微妙でしたが、にやりとするような面白いと思う作品はいくつかありました。次に、無料だった黒川紀章展を観ましたが、無料でもかなり力が入っていましたね。とても無料とは思えないほどです。なんといいますか、この方の考える建物、都市設計はどれも斬新でユニークで、すごいの一言でした。次にこの美術館には小さいながらも美術関連の本の図書館があり貸し出しは出来ませんが、自由に出入りして観ることが出来て、これは良いなと思いました。ここが近くでしたら、ちょくちょく来たいなと思いました。
本当ならば、ここで上野へ向かう予定だったのですが、時間もあったのでせっかく来たということで、異邦人たちのパリも観ました。有名な方々の作品をはじめ、こちらは絵画が多く、みごたえがありました。展覧会の最後にグッズが売っていてポストカード化されている中で良かった作品3枚を購入しました。2枚は藤田嗣治Wの「画家の肖像」と「カフェにて」という作品、1枚はモイズ・キスリングWの「若いポーランド女性」という作品です。私はこの中で「カフェにて」というカフェで黒い服を着た婦人が手紙を書く前に考え事をしているような作品が一番好きですね。また、この展覧会では一番長く眺めていたと思います。
そして、上野の東京都美術館へ向かいました。上野はおそらく小学生以来で、山形の親戚の結婚式に行くついでに上野から寝台特急に乗って行ったのです。この美術館は上野公園内にあるのですが、上野公園周辺他にも美術館、博物館、芸大など学術関連の施設が多くあるので周辺を観て回りたいとも思ったのですが、そこまで時間がありませんでした。

東京都美術館
東京都美術館

ここで、オルセー美術館展を観たのですが、ここが一番混んでいました。日本には印象派Wの絵を好む人が多いのでしょうかね。逆に言えば混んでいたので良く観れたというのもありますが。感想は、すべてに言える事ではありませんが、私の印象からすると印象派の風景画は近くでまじまじと見るより少し斜めから観たり、遠くから観た方が美しい感じがしました。絵の見方は人それぞれでしょうから邪道もなにもないと思いますが、やはりおかしいかもしれません。(笑)
こちらでもポストカードを6枚買いました。マネWの「すみれのブーケをつけたベルト・モリゾW」、ゴッホWの「アルルのゴッホの寝室」、アルベール・バルトロメの「温室の中で」、ジュリアン=アドルフ・デュヴォセルの「目の飛び出した頭蓋骨」、ピエール=オーギュスト・ルノワールWの「ジュリー・マネ」、モローWの「ガラテア」の6枚で、買った後で気づいたのですが、ゴッホとデュヴォセル以外の4枚はすべて女性が描かれていました。先に購入した3枚のうち2枚も女性が描かれています。私は女性に飢えているのですかね。(笑) 1枚1枚解説していると長くなるので割愛しますが変わりにポストーカードの写真を載せておきます。(クリックすると拡大して見ることも出来ます。)

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アメ横で明日会う予定のちゅんちゅん会メンバーへのお菓子のお土産を買って(ひとつしたの長野旅行の日記を最後まで見れば分かりますが、お土産を電車において来たため。(もうあきらめました…))

アメヤ横丁入り口


家路に着きました。今回、まだ電車の定期券が切れていたなかったので、結構交通費は浮きましたが、それでも全部で5000円近く使いましたね。まあフィギュア1体でこれぐらい吹っ飛んでしまうこともあるので一般的な見方からすれば、このお金の使い方のほうがマシでしょうね。
あ、そうそう昼飯はどうしたかと言うと食べていません。食いしん坊の私自身驚きですが、ほとんどお腹が空きませんでした。いっぱいいろいろなものを見て心のお腹がいっぱいだったからでしょうかね。;-)

p.s この日記を書くのに2時間以上かかっていたようです・・・

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帰宅

祖父母らのいる静岡県伊東市宇佐美より無事、行き帰り何事もなく運転をして帰ってきました。
ついた日の夜に久しぶりにすき焼きを食べました。(祖母の手料理) おそらくBSE問題以前に食べたのが最後だったかなと記憶しています・・・。
先日、なんでも鑑定団Link で伊東にある池田20世紀美術館Link に所蔵してあるフランシス・ベーコンWという方の「椅子から立ち上がる男」という作品に7億円という価値がついていたのをたまたま見ておりまして、車で30分で行けるということで家族と祖父とで行ってきました。ちなみにそこ一つだけ行くのはもったいないということで池田20世紀美術館へ行く前に最近?オープンした川奈ステンドグラス美術館Link へ立ち寄りました。広さやステンドグラス的にはたいしたものが置いていない印象でしたが、期間限定でパイプオルガンと弦楽四重奏による演奏会が行われていて、それが良かったです。
そして、池田20世紀美術館へ。何がすごいかと言うと周りが別荘地とはいえ、へんぴな場所にピカソ、ルノワール、ダリ、マチスなどなど20世紀の巨匠の絵が無造作と言いますか、惜しげもなくポンポンポンと展示されているわけです。絵の周りに何も遮るものはなく普通に触ろうとすれば絵に触れることができるので、本当に本物なのだろうかと思ったりもしました。(笑) 私としてはもっとゆっくり見たかったのですが、家族が早く回ってしまうものですから、あまりゆっくりと見れませんでした。ちなみにちゃんと7億円の絵も見ましたよ。私には良く分からない絵でしたが・・・。と言うか周りの絵もみな、高いのでしょうけれど・・・。
やはり美術館は一人で見に来るのが良いのかもしれません。^^;

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スーパーエッシャー展に行ってきました

なるべく休日に行きたくはなかったのですが、もう定期が切れるまで日にちがないのと、平日に行くのは困難であるため、土曜も授業を入れている私は、学校帰りにやむ負えず16日(土)に行ってきました。ついたのは4時半ごろ。そうしたところ、なんとさっそくチケットは30分待ち。私は前売り券を買っていたので楽々入場できましたが、入っても混んでいました。私はなるべく近くで作品を見たかったため、流れに沿って歩いて行ったのですが、作品を解説するニンテンドーDSを貸出していたためか、作品の性質が故かは分かりませんが、とにかく進みが遅い。最初の辺りなど特に進みが遅く、体感時間では1つの作品を10分ぐらい眺めていたような気さえします。おかげで必要以上に1つ1つの作品を堪能できたことは間違いありません。(笑) そんなこんなですべての作品を見終わるのに3時間ほどかかりました。
作品については学校の図書館の画集でいろいろ見ていたので、見たことのある作品については「おお実物だ」と感心したり、やはり生で、間近で細かいところまで見ることができたのが何よりの至福でした。また、習作が何点か展示されていたのも作品ができる過程を知ることができて良かったなと思いました。
1月13日までやっていますのでぜひぜひお近くの方は行ってみるとよろしいかと思います。
スーパーエッシャー展公式サイトLink

ちなみに見終わった後での販売コーナーで図録は買おうと思っていたのですが、私を誘惑するエッシャーグッズが並んでおり、なんやかんやで誘惑に負けてしまい8000円ほど使いました。(^^; (これでも我慢したほう?) まあここ以外では買う機会なんてあまりありませんでしょうから奮発してしまいました。
内訳はこんな感じです。
エッシャーグッズ


まず右下の本がスーパーエッシャー展の公式図録、その左がハウステンボスの図録? なぜ2冊も買ったかというとスーパーエッシャー展の公式図録だと展示されていたものしか載っていないためそれを補うためで、他にも画集は売っていましてこれよりも大きい本もあったので迷ったのですが、両方とも日本語で書かれているということでこの二冊を選びました。(各2500円ぐらい)
で、問題は上のガチャガチャです。これ1つ300円です。で全6種類でして全部集めるのに10回やりようやく集めることができましたが、画集より高くついてしまいました・・・。(^^; 10回でコンプリートできたことを吉とみるか凶とみるか、それは人それぞれでしょうが、まあ良いほうだったのではないかなと思います。いや、思いたい。(笑)
(どうせネットでコンプリート品が3000円以下で売っていたとしても・・・)

ちなみに全6種類はこんな感じです。
エッシャーのガチャポンの中身


他にもポスターやジグソーパズル、マグカップ、などなど買いたいものはありましたが、さすがにそこまでお金を使うわけにもいかないので堪えました。

さて、興奮冷めやまぬ今日は図録を見て、どんな作品があったかを再確認して眠りにつきたいと思います。(^^)

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エッシャーが僕らの夢だった

~あらすじ~
ミック・ジャガー、磯崎新、中村桂子、羽生善治…たくさんの著名人に愛される異端の版画家M.C.エッシャー。彼の世界最大のコレクションが、日本にあるのは何故なのか?アウトサイダーとしての生き方を選び、エッシャーの絵に魅せられ東京で夢を追い続けた3人の男たちの青春群像。60~80年代を舞台とした、心を熱くさせる物語。
(Amazonより)

私の評価:

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~感想~
この本はエッシャーやエッシャーの作品自体のことを重点とした本でなかったので、読んでいるうちにそれに気づいたときは少し残念に思いましたが、そんなことを別として本として面白く満足させてもらいました。甲賀正治という方が借金をしてまでバブル期に7億円をだしてエッシャーコレクション(作品から下絵、遺品など数百点)を購入するまでの話をエッシャーの作品が日本にどのように紹介されていったのか、各人のエッシャーへの想いを当時の美術界、時代背景などを交えて書かれています。
とりあえず、最初から驚きました。 時代は1966年、学生運動真っ盛りで主人公である甲賀さんがなんと私の大学を中退するところ(しかも同じ学部)から始まるのです。具体的に大学名は書いておらず、アルファベットで頭文字が書かれているだけですが内容から分かります。驚きというかこの偶然性には笑わさせてもらいました。
そのほかに印象に残ったのは、我が国における終戦から高度経済成長、戦後の美術への関心、美術展の様子の推移など。主題はエッシャーとコレクションを買う甲賀さんなのですが、そういったものが作中にうまく取り込まれていて、大変興味をもって読むことができました。またなんといっても、私の知らない 60~80年代の雰囲気、この本に出てくる様々な人物のエッシャーにかける情熱、仕事にかける情熱を強く感じさせてくれる本で、これからエッシャー展へ行く予定の私にとっては本当に良い本でした。

p.s この文章自体は1か月ほど前に書いたものだったのですが、なかなか投稿する機会がありませんでした・・・。やっと公開。

こちらは最近出版された「エッシャーが僕らの夢だった」の再編集し文庫化されたものです。
エッシャーに魅せられた男たち 一枚の絵が人生を変えた (知恵の森文庫)Link
こちらが私の読んだ方です。(現在品切れ中)
エッシャーが僕らの夢だったLink

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