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ファーゴ

~あらすじ~
1987年、ミネソタ州ミネアポリスに住む自動車セールスマン、ジェリー・ランディガードは、多額の借金を抱えていた。彼はファーゴでカールとグリムスラッドという2人の男を雇い、彼自身の妻ジーンを誘拐させ、裕福な義理の父親グスタフソンから80,000ドルの身代金をせしめる計画を立てる。
しかし、ジーンを誘拐した2人は、逃げる途中に警官と目撃者を殺してしまい、簡単に思えた誘拐はとんでもない方向に進んでゆく。
(Wikipediaより)

私の評価:

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~感想~
私は本作を作ったコーエン兄弟Wの最新作であるノーカントリーLink を見ました。それがコーエン兄弟の作品に触れた初めての機会であり、そのつながりもあり、10年以上前に作られた本作を見てみました。

そのため、見ているとああ確かになんとなく同じ人達が作った作品だなというのが伝わってきました。(それが良いことなのかは難しいところですが)
どうもこの映画を見ているとアメリカ映画という感じがしません。それは作品が大胆ではあるのですが淡々と進んでいき、起伏がないためかもしれません。
そのためか、何気ないシーン(ストーリーの本筋とは関係のない部分)に何かあるのではないかと深く考えてしまったり。例えば、主演の妊娠している警官が高校時代の日系アメリカ人の知人との再会するところとか。

この映画は私が見た最新作のノーカントリーと同様、何だか良く分からない感じで終わるので、この映画はどういう映画だったのかと考えさせられるわけです。つまりは単に良かった悪かったという感想を出すことが難しいのです。そこで私はこの映画のテーマを考えたところ、テーマは幸せ、不幸せの対比ではないかと思いました。先ほど述べた主演の妊娠している警官は幸せである。一方、妻の誘拐を依頼する馬鹿なセールスマン、そして、その依頼を受けて誘拐だけするつもりが殺しまで犯してしまう誘拐犯といった構図で、何故私(警官)は幸せなのに、セールスマンや誘拐犯はこんな馬鹿なことをしてしまう不幸せなものもいるのか、といったものを感じました。

個人的には誘拐犯の一人、寡黙なグリムスラッドはもっと凶悪で恐ろしく強いものと思っていただけに最後のあっけなさは残念だったかなと。それと、もう一人の誘拐犯であり、映画で皆に変な顔であると言われるカールを演じるスティーヴ・ブシェミWはいい味だしてるなぁと思いましたね。(笑)
ちなみに調べないと理解できないネタがあったりしますが、まあそれほど重要ではないかなと。

最後に、この映画では妻の誘拐を依頼するシーンがあって物語が始まっていくのですが、このシーンを省いて、見ている間にあれ?おかしいぞ、もしかして妻の誘拐を依頼したのではないだろうかと推理風にするというのも面白かったのではないかなと思いました。何故そんなことを思ったのかと言いますと、最初のそのシーンをよく見ていなかったので私は妻の誘拐を依頼というのが飲み込めないまま見てしまった事による実体験からです。(笑) なので巻き戻して改めて見て、ああそう言うことだったのかと思い、そういう作りってのも面白いのではないだろうかと感じたのです。

Wikipediaでファーゴを調べる→ファーゴ (映画)W


ファーゴ (ベストヒット・セレクション)Link

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麦の穂をゆらす風

~あらすじ~
アイルランド、1920年。
長きにわたるイギリスの支配のもとで、アイルランドの人々の暮らしは苦しいものだった。富と栄光は、イギリス人の支配階級や、イギリスに協力的な一部のアイルランドの富裕層に限られていた。
飢饉、立ち退き、貧困が市井の人々の宿命だった。
彼らはアイルランド独自の言葉(ゲール語)を話すことを禁じられ、ハーリングなど独自のスポーツを楽しむことさえ禁じられていた。
そんな中、アイルランド独立を求める人々の叫びは大きくなるが、その動きを封じようとイギリスから冷酷な武装警察隊”ブラック・アンド・タンズが送り込まれた・・・

(公式サイトより)

私の評価:

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~感想~
予備知識がないと理解しにくいです。その点については公式サイトにストーリーだけでなく、アイルランドの歴史など細かく書かれていますので見られる方はぜひ、本作を見る前にこちらをご覧ください。
私は、そちらを見ずに見ましたので細かいところが理解できなかったのが残念で後悔しました。

ですが、予備知識があったからと言って面白いかと言うとそれは少し違って、予備知識がなかったほうが驚きは大きいと思います。
私のアイルランドに関する知識は「えーとアイルランドって確かイギリスの近くだよね? あれ、イギリスの一部だったっけ?」と言う程度で、過去に悲惨な歴史があったことなど当然知りませんでしたし、現在も続く北アイルランド問題についてもIRAって過激派が何か騒いでいると言った程の認識でしたので、まさか、イギリスが700年にわたりアイルランドを支配して弾圧もこれほどまでにひどいものだったとは正直唖然としました。

そんな内容ですので、正直面白いとは思える映画ではありません。(面白いと言っても様々な「面白い」があるとはおもいますが)
ちなみに言ってしまっても大して問題はないと思いますので書きますと、最後も悲しい終わり方です。
ですが、私のような一般的な?あまりアイルランドについて詳しくない日本人はこの映画を通してアイルランドのこうした歴史を知り、アイルランドに興味を持ち、今も続く北アイルランド問題にも関心を持つきっかけとなるには最適な映画だと思いました。

余談ですが、これを見て我が国でたびたび話題になる大東亜戦争をきっかけとした中韓の日本に対する反日感情、それに関する諸問題を思い出したのですが、私がアイルランドの問題をほとんど知らないのだから、イギリスをはじめとする欧米諸国ならず、離れた国の人々も逆にほとんど、この問題なんて知らないのだろうなと感じました。
そういった意味では最近公開中止も危ぶまれた映画「靖国 YASUKUNI」などありましたが、海外への伝え方って大事だなと思います。


公式サイトLink
麦の穂をゆらす風をWikipediaで調べる→麦の穂をゆらす風W

麦の穂をゆらす風 プレミアム・エディションLink

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ステレス

~あらすじ~
アメリカ海軍が極秘に進めるテロ対策プロジェクト実行のため、ベン、カーラ、ヘンリーのトップガンが選ばれた。生死を賭け次々と成果を上げる彼らのチームに、最新鋭の人工知能を搭載した無人戦闘機“エディ(EDI)”が加わることに。ところが、突然エディが暴走をはじめてしまう!凄まじい破壊力で戦いを仕掛けるエディを阻止しようと、3人は追撃を開始する。果たして最強・最速の戦闘機を撃墜することができるのか?!それとも世界は終末を迎えるのか?!
(公式サイトより)

私の評価:

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~感想~
見ていて飽きることはありませんが、あきれます。
軍事技術の面ではSFですし、主人公が力や運に強い設定でも別に構わないと思います。しかし、手柄ほしさに主人公らの上官が無人戦闘機のテストも少ないままに実践投入したことによる多大なる外交問題が生じたであろう事、描かれていないだけかもしれませんが、他国のテロリストへの攻撃、それはまだ良しとしてもロシアへの領空侵犯およびロシア戦闘機撃墜、同じく北朝鮮への領空侵犯、これははっきり言ってハッピーエンドでなんてとても終わらせられない展開です。戦争勃発は回避できたとしてもよほど根回ししなければ、この不祥事は世界中に知れ渡り、大問題へと発展したことでしょう。この映画の中でアメリカは現実世界のアメリカよりもさらに強大で世界政府のような存在になっているから大丈夫だと言うことでしょうか、いや、そのようには描かれていません。
以上のような理由のため、いくらCGが美しくても側面が描き切れていないため陳腐な物に見えてしまいました。
友人曰く、エンターテイメントとして見れば面白いとの事ですが、まさにその通りでアメリカ万歳娯楽映画として気楽に見ることをお勧めします。(笑)


公式サイトLink

Wikipediaでステレスを調べる→ステルス (映画)W

ステルス デラックス・コレクターズ・エディションLink

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ワイルド・タウン/英雄伝説

~あらすじ~
北太平洋沿岸に近い山間の静かな町。クリス・ヴォーンは米軍特殊部隊を除隊して久しぶりにこの故郷へと帰ってきた。だが、彼はすっかり変わり果てた町の姿に驚く。製材業で栄えたかつての面影はなく、町はすっかり荒廃してしまっていた。白昼堂々、ドラッグが売買され、ギャンブルと風俗店で成り上がった旧友のジェイが町を牛耳っていた。やがてクリスは警察までもが腐敗しジェイと癒着している事実を知る。かつての美しい故郷を取り戻そうと彼は自ら保安官選挙に出馬し、みごと当選する。仲間のレイを保安官補に任命してさっそく町の浄化に乗り出すのだが…。
(Amazonより)

私の評価:

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~感想~
すごい単純で分かりやすい映画です。あらすじに書いてありますが、もっと簡単に言えば数年ぶりに故郷へ戻ってきた主人公が町の荒廃さに落胆して町を以前のような町に戻そうと立ち上がるというものです。主人公を演じるのは現在は俳優に転向した?元プロレスラーのザ・ロックW、それほど筋肉があるようには見えませんでしたが、長身で格好いいですね。正直言って「え、いいのかよ(笑)」と思うシーンが結構あると思いますが、まあそういうものなんだと思ってみてください。この映画はいかにもB級映画といった感じですが、単純明快、スカッとするものですので気楽に見れば良いのです。


Wikipediaで主演のザ・ロックを調べる→ザ・ロック (プロレスラー)W

ワイルド・タウン/英雄伝説 (特別編)Link

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英雄の条件

~あらすじ~
米軍がイエメンの大使館前でのデモに向けて銃を乱射。恐るべき“虚殺者”として裁かれる、歴戦の英雄チルダーズ大佐。彼の攻撃命令は正しかったのか?マスコミ・政府をも敵に回し、彼の無実を信じるのは、かつての戦友ホッジス大佐だけだった…
(Amazonより)

私の評価:

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~感想~
この映画を見るのは5年以上前に見て以来ということで2度目です。
この映画はイエメンの大使館前でデモが暴徒と化し、銃を発砲してくる群衆、米軍は数名の死傷者出します。それに対して発砲を命じたチルダーズ大佐の正当性を軍事法廷で争うというのがメインです。マスコミはデモ終了後に証拠となる銃が一切存在しない事からこれを一方的な市民への虐殺と報じ、政府はその煽りを受けて監視用カメラの録画テープに証拠が写っていたにもかかわらずもみ消し、大佐に責任を負わせようとします。
私の感覚からするとそれ自体に対してはもちろん証拠があるので正当性はあると思います。しかし、その背後にあるもの、イエメンの市民は何も意味が無くアメリカに対して怒っているのではないということ、これが描かれておらず、アメリカが正義であるという、いわゆるアメリカ万歳の映画なのが残念でした。


Wikipediaで英雄の条件を調べる→英雄の条件W
英雄の条件Link

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