[ Tags :: 数学 ]

風邪・・・

昨日と比べて、のどの痛みはなくなりましたが、呼吸をするとぜいぜい言っています。鼻も昨日よりは良くなったかなと思いますが、心なしか寒気がしたり(実際に厚着です)、時々頭痛がしたりします。

風邪よ、去れ、早く。猿んだ。猿猿猿・・・

そうそう、昨日やっていたNHKスペシャルのポアンカレ予想の特集が面白かったです。約100年誰も解くことの出来なかったポアンカレ予想が解かれ、それを解いた数学者ペルリマンが数学のノーベル賞であるフィールズ賞を辞退して現在失踪しているというのはネットで見た記憶があったのですが、それっきりで記憶の奥底に埋もれていたのですが、テレビ欄を見て、そういえばこんなのあったなと思い見てみたのです。内容はペルリマンが解くまでの様々な数学者の挑戦と挫折の軌跡をたどるというものでした。ポアンカレ予想については抽象的な表現にとどめ、「宇宙が球体だと仮定して、ロケットにひもをつけて飛ばして宇宙を一回りして戻ってきたとき、そのひもを障害物にひっかからずに回収できれば球体と証明でき、回収できなければドーナツのようにどこかに穴が開いている。」といった感じでかみ砕いて説明されていましたが、それでも難解な話でした。
彼は現在失踪中ですが、別に死んでいるわけではなく数ヶ月に1回ほど姿が確認されるらしいです。彼は全てを投げ捨てていったい何を考えているのか。それはポアンカレ予想よりも難問かもしれません。(笑)

ああ、あとH氏のゲーム是非プレイしてあげてください。
してもらえないと彼は悲しみますから。

commentComment [0] 

数に強くなる

~著者からのコメント~
この本を読んでほしい人
・「数字なんて大ッキライ」という人
・ 数字を見ると、ジンマシンが出てくる人
・ ビジネスマンの人(できるなら逃げたいが、仕事で数と向き合わざるをえない人)
・ 家庭の主婦(数学は苦手だったけど、数の世界には少し気がひかれる人)
・ 中学生、高校生、大学生(本当の「わかる勉強」がしてみたいと思う人)
・ 学校で算数や数学を教えている先生
・ 数や数学に、すっかり自信を失ってしまった人
(Amazon(本書)より)

私の評価:

もっと読む»

~評論~
404 Blog Not FoundLink で紹介されていて興味を持ったので買ってみました。(買った時期はまだ留年と確定していない2月でした。) しかし、漫画と違ってなかなか読む気がしないもので結局学校が始まってから本格的に読み出して(通学中の電車内や空き時間)、この間読み終えました。しかし、読み終えたのは良いのですが、なんとこの本を無くしてしまったのです。学校でなくしたかと思い、届出が出ていないか事務で聞いても無し。いまだ見つかりません。もし、本書の落し物がありましたらそれは私の本かもしれません。ちなみにさらに悲しいことに、この間まで無かったのに今日調べたところ学校の図書館に入っていました・・・。(まあ借りた本を無くしたらそれはそれでダメですが)

と、前置きが長くなってしまいましたが、最初に結論を言いますとこの本を読んだからと言って数に強くはなりません。(当たり前と言えばそうかもしれませんが) 本書を通して数と言うものを身近に感じることにより、数に強くなるのでは? と言うことだと思います。
私には本書が「数に強くなる」に繋がるのかと言われると疑問を感じずにはいられません。ですので、その点に期待しすぎるとつまらないと感じるかもしれません。留年した私の気持ちの中にもどこかそんなような感情があったので、率直な感想としてはあまり面白くは無かったと感じました。ただ、本書に書いてある作者の人生観や考え方と言う部分に視点を置くと面白かったなと後から感じました。(もちろん作中でニヤリとしたことはありましたが) まあ読む方は「数に強くなる」と言うタイトルと上についつい書いてしまいましたが、著者からのコメントにそんなに期待しないリラックスして読めば面白いのではないかと思います。
ちなみに著者の畑村氏は最近、失敗学で有名ですね。本書を書く前にも「直観でわかる数学Link 」と言う本を書かれているようです。

著者についてWikipediaで調べる→畑村陽太郎W

数に強くなるLink

commentComment [0]  pingTrackBack [0]

数の歴史

~あらすじ~
宇宙で最も普遍的な知と思われる数について、その歴史を丁寧に解き明かす。0の発見、負の数の使用、無限の考え方など、美しい絵や写真を豊富に掲載し、数と人々との関わりに迫る。
(Amazonより)

私の評価:

~感想~
この本を読んで数に対する考え方が変わりました。普段当たり前のように私たちは数と接していますが、今の形になるのに人類は何百、何千年?という月日がかかったこと、また同じように「0(零)」という数字にも発見、そして導入という過程があったこと、マイナス(負)の数が何百年も認められなかったことなど、様々なことが分かります。
私はもっとこの本に早く出会いたかったと思いました。そしてこういった数の歴史、数学の歴史などを学校の授業に取り入れて、ただそこに問題があるからやらなければならない。ではなく、なぜ数は生まれたのか、数が人類に与える影響などを知ることでいわゆる「理科離れ」といった現象も緩和されるのではないかと思いました。(ただの負け犬の遠吠えでしょうか^^; (笑))
しかし数は人類にとって恩恵があるばかりではなく現実世界で、たとえばお金であり、偏差値、であり、株価であり、登録番号であり、何でも数を与えてしまうことで精神的な貧困が進み、人間が数を操っているのではなく、逆に数に人間が操られてしまうのではないかという指摘をしていて、確かになぁとうなずきました。
とまあ為になる本だったのですが、私はどうもカントールとデデキントの無限(集合論)の話が理解できなかった^^; ちょうど情報数学で集合について授業を受けているだけに、これはいかんなと反省…。(いやまだそんなところまでやっていないかな)
あとは、本書を監修した最近ですとベストセラーになった国家の品格で有名な藤原正彦先生が数学者だったとはじめて知りました。その先生の新書の一部が最後に載っていてすごい共感したので紹介したいと思います。内容を簡単にまとめますと、
数学はどんどん新たなことを積み重ね、難しく、深く、進化している。そのため数学を勉強し始めて現在の先端に追いつくのにかなりの時間を要す。そのため昔は数学者のピークは20代と言われていたが、それがどんどん30代、40代…とずれてきている。これからもこのペースで進化していくと、先端に追いつき、新たなことを考えようとすることができるようになるときには50歳ぐらいになってしまうかもしれない。しかし、50歳の脳では新たな事を考えるにはきつい。そうなると、数学の進化が止まってしまうのではないか、そして数学の進化が止まれば、親戚である物理学、化学、そして工学と言ったように連鎖反応がおき、自然科学全体に危機が訪れるかもしれない。
と言った内容でした。(長くなってしまいましたね^^;)
実は私も同じような事を考えたことがあり、これを読んだときは驚いたのですが、私の場合は「ほんの百年前には私の専攻である電気自体が無かったわけだから私が100年前であれば、こんな勉強しなくて良かったのにな、でも逆に考えるとこの先勉強する人たちは、さらに技術が進化するわけだから勉強する内容が増えるのかな・・・それはそれで嫌だな。」と考えの重みは全然違うわけですけどね。(笑)

しかし、この事は現実味を帯びていて、ありえないことではないのかもしれません。

数の歴史 (「知の再発見」双書)Link


commentComment [1]  pingTrackBack [0]