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伊勢神宮と神々の美術と染付 -藍が彩るアジアの器-を見てきました

国立東京博物館Link の平成館で開催されている伊勢神宮と神々の美術展と染め付け -藍が彩るアジアの器-展を見てきました。通常は平成館1つで1つの展覧会が催されますが、今回は2つに分けて別々の展覧会をしたようです。私は正直どちらの展覧会もあまり興味は無かったのですが、国立東京博物館の年間パスポートの期限(8回)が今日まででしたので、見てきた次第です。

伊勢神宮の方は序盤は公文書やら神具やらが並んでいて正直見てもよく分かりませんでしたが、第3章の今に伝える神宝というところで、昭和~現在の名匠の方による神具はとても見栄えがあり、どれも美しいと感じました。特に玉纏御太刀や須賀利御太刀などは格好良かったですね。儀式用の刀、格好良い!

ちなみに仏像という言葉はよく聞くかと思いますが、神像という言葉は耳慣れなかったため、そんな物があるとは存じませんでしたので、そこも個人的には結構見所だったかなと思います。


続いて、染付展の方ですが、こちらの方がまだ心に響いたというか、理解できたかなと思います。どれも藍色が美しいのですが、正直、何点も見ると違いがよく分からなくなってきてしまったのですが、ベトナムの染付が独自色がはっきり分かって、中では珍しいと感じました。
青花鹿山山水図大皿
青花鹿山山水図大皿

また、伊万里焼と鍋島焼きのところがツボだったかなと思います。

そんなこんなで、両方の展覧会を見て、特別販売されていた一時期、問題にもなった赤福Wを購入して帰ってきました。
赤福
赤福


以下、宣伝用のチラシです。

伊勢神宮と神々の美術


染付 -藍が彩るアジアの器-



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奇想の王国 だまし絵展へ行ってきました

ルドルフ2世


BunkamuraLink で開催されている奇想の王国 だまし絵展を10時開館で開館してすぐに前売り券を使い、入場しました。その時、既に券売所には人が少し並んでいましたので、前売り券を買っておいて良かったです。中の入りはそれなりで、夏休みであるのと展覧会の内容からして小学生に馴染みやすいものだったためか親子連れが多かった印象を受けました。

作品は昔のだまし絵から現代の物まであるわけですが、正直、序盤の初期の作品はあまり面白みを感じません。それは何故かというと、当時は写真という物がなかったため、成り立っていただまし絵だったのだと思うのです。しかし、写真が氾濫している今となっては平面で騙すための細密画を見てもいまいち反応が薄くなってしまうのは否めません。

ですが、目玉の一つとなっているジュゼッペ・アルチンボルドWの作品は一度見たいと思っていましたので、見る事が出来て良かったなと思います。また、日本のだまし絵という所も個人的には結構好きでした。実物を見るのはおそらく初めての、奇才の日本画家、河鍋暁斎W去年の大琳派展Link で見た鈴木其一Wの作品、そして、猫好きな歌川国芳Wの作品を多数見る事が出来て良かったですね。

また、20世紀の巨匠たち -マグリット・ダリ・エッシャー-では正直どれもストライクな画家でして見た事がある作品もありましたが、楽しむ事が出来ました。

そして、最後に多様なイリュージョニズム -現代美術におけるイメージの策謀ではパトリック・ヒューズという人の水の都に驚かされました。正直、実物を見てもらわなければ、このすごさは伝わらないのですが、平面に見えるのに動いているんです。よく見ると立体なのですがね。これは今回機械が無くとも、もし、他で見る機会があれば見ていただきたい一品でしたね。ちなみにヒューズさんの公式サイトLink もあります。

ちなみにお土産として歌川国芳のポストカードを購入しました。
なまづ
歌川国芳 なまづ


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浜降祭に行ってきました

浜降祭Wというのは早朝に茅ヶ崎市の海に茅ヶ崎と寒川の神社の神輿、約30基が海に入り、各神社へ戻る祭の事で、毎年の恒例行事なのですが、私の記憶では茅ヶ崎に住んでいて海まで徒歩20分ほどというのに一度も行った事がありませんでした。

そんな所に、昨日友人が唐突に浜降祭を見に行こうと誘われて行く事にしたのですが、目覚ましのセットを1時間、間違えてしまい4時半に起きる所が5時半に起きてしまいました。そのせいで、友人には迷惑をかけてしまい申し訳なかったなと思います。

また、1時間遅れたために肝心の海に入る所を見る事が出来ませんでした。
まあでも神輿などは見られましたし、出店での立ち食い朝食も美味しかったので良かったです。(友人におごってもらい本当に感謝としか言いようがありません。)
神輿勢揃い
神輿勢揃い

神輿勢揃い
神輿勢揃い全景

神事
神事

神事
神事

来年は機会があれば是非、海に入る所を見たいと思います。

茅ヶ崎市の浜降祭についてのページLink

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美連協25周年記念 日本の美術館名品展を見てきました

東京都美術館Link で4月25日から7月5日まで開催されている美連協25周年記念 日本の美術館名品展Link を見てきました。
見てきたのは5月28日Link の午前でしたが、それについてのレポートを今日書きたいと思います。
ちなみに今日も上野には行きまして、5月28日の日記を見ていただけるとわかりますが、時間がなく最後の方はかけ足となってしまったので、図録を購入しようと思い、足を運びました。
そこで、2500円の図録を購入すると美連協加盟館ガイドブック(350円)をいただけるということでありがたく、いただき、また、来月に仕事で地方へ飛んでしまう友人へのプレゼントということでポストカードを2枚購入しました。
図録とガイドブック
図録とガイドブック

展覧会の内容を一言で言えば、幕の内弁当。
西洋絵画、彫刻から始まり、日本近・現代洋画、日本画、版画、彫刻と国内外の画家を問わず日本の美術館が所蔵する19~20世紀の様々な運動、様式の作品が一同に関した展覧会で、作品数は200以上あり、ボリューム満点で、この展覧会のCMではありませんが、正に、日本良くやった!と言うべき作品の数々であったと感じました。

私としては何故、東京国立博物館Link の阿修羅展や国立西洋美術館Link のルーブル美術館展が何十分待ちの行列なのに、こちらは待ち時間はなく比較的空いているのか疑問に思うほどです。(私は阿修羅展もルーブル美術館展も見てはいないので作品内容での優劣はつけられませんが)

私がこの数多くの作品の中で良かったと思う作品を上げますと
ピエール・ボナール 浴室の裸婦
ピエール・ボナール 浴室の裸婦

モーリス・ヴラマンク 雪
モーリス・ヴラマンク 雪

藤田嗣治 私の夢
藤田嗣治 私の夢

狩野芳崖 伏龍羅漢図
狩野芳崖 伏龍羅漢図

この4点でしょうか、他にも挙げたらきりがないのですが、改めて画集を見てこの4点を選んでみました。

1枚目のボナールの浴室の裸婦は妻をモデルにこのほかにも裸婦を描いているのですが、私はボナールの裸婦像を見たのはこれが初めてでした。生々しいといいますか、瑞々しいといいますか、この1シーンを選ぶところに画家のセンスを感じました。

2枚目のヴラマンクの雪、これはなんでしょうね、直感的に荒々しいタッチにスピード感が溢れ、冬の厳しさを感じさせるすごい絵だなと思いました。

3枚目の藤田嗣治の私の夢、これは私の夢でもありますね(笑) やはり、藤田さんの絵は良いなと。ちなみにこの作品は獣が服を着て人間が裸であり、人間は退廃し、獣にも劣るという世間への皮肉ではないかという意見もあったそうですが、あくまでこんな夢を見お までと藤田さんは答えたそうです。

そして、最後、4枚目の狩野芳崖の伏龍羅漢図、いや、これは見ての通りと言いますか、格好良すぎる! 羅漢図とは思えない羅漢図。とても洗練された感じが良かったです。

と、このような感じで他にも多くの名画が展示されており、普通に見ても見終わるのには2時間ぐらいはかかる大変お得な展覧会ですので是非、興味を持たれた方は足を運んでみてください。


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没後80年 岸田劉生 -肖像画をこえて-を見てきました

新宿で説明会を終えた後Link 、すぐ近くにある損保ジャパン東郷青児美術館Link没後80年 岸田劉生 -肖像画をこえて-Link を見てきました。

岸田劉生というと、あの怖い麗子像を思い浮かべる方も多いのではないかと思いますが、この展覧会の目玉とされている麗子像は写実的な麗子です。しかし、様々な麗子像の中には化け物のような者もあったりと、あんた娘をどういう目で見てるんだよと思いたくなるような作品もありました。(笑)
展覧会は人が少なくゆったりと見られましたし、それほど作品数も多くはなかったので1時間もかからずに見終わる事が出来ました。様々な肖像画を描く事で物事の本質をとららえる事が出来る。やっぱり色々な作風があった方が面白くて良いですね。

それはそうと、東郷青児の絵ってCGっぽくて好きじゃないと思っていたのですが、目の前にしてみると本格的なCGが出来る数十年も前にこういう絵を描いていたという事は斬新であり、洗練されていて美しい絵であるなと感じました。
美術館より景色
美術館より景色

美術館入口
美術館入口

麗子肖像(麗子五歳之像)
麗子肖像(麗子五歳之像)

古屋君の肖像(草持てる男の肖像)
古屋君の肖像(草持てる男の肖像)

望郷
望郷


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