[ カテゴリー » 批評・感想 ]

数の歴史

~あらすじ~
宇宙で最も普遍的な知と思われる数について、その歴史を丁寧に解き明かす。0の発見、負の数の使用、無限の考え方など、美しい絵や写真を豊富に掲載し、数と人々との関わりに迫る。
(Amazonより)

私の評価:

~感想~
この本を読んで数に対する考え方が変わりました。普段当たり前のように私たちは数と接していますが、今の形になるのに人類は何百、何千年?という月日がかかったこと、また同じように「0(零)」という数字にも発見、そして導入という過程があったこと、マイナス(負)の数が何百年も認められなかったことなど、様々なことが分かります。
私はもっとこの本に早く出会いたかったと思いました。そしてこういった数の歴史、数学の歴史などを学校の授業に取り入れて、ただそこに問題があるからやらなければならない。ではなく、なぜ数は生まれたのか、数が人類に与える影響などを知ることでいわゆる「理科離れ」といった現象も緩和されるのではないかと思いました。(ただの負け犬の遠吠えでしょうか^^; (笑))
しかし数は人類にとって恩恵があるばかりではなく現実世界で、たとえばお金であり、偏差値、であり、株価であり、登録番号であり、何でも数を与えてしまうことで精神的な貧困が進み、人間が数を操っているのではなく、逆に数に人間が操られてしまうのではないかという指摘をしていて、確かになぁとうなずきました。
とまあ為になる本だったのですが、私はどうもカントールとデデキントの無限(集合論)の話が理解できなかった^^; ちょうど情報数学で集合について授業を受けているだけに、これはいかんなと反省…。(いやまだそんなところまでやっていないかな)
あとは、本書を監修した最近ですとベストセラーになった国家の品格で有名な藤原正彦先生が数学者だったとはじめて知りました。その先生の新書の一部が最後に載っていてすごい共感したので紹介したいと思います。内容を簡単にまとめますと、
数学はどんどん新たなことを積み重ね、難しく、深く、進化している。そのため数学を勉強し始めて現在の先端に追いつくのにかなりの時間を要す。そのため昔は数学者のピークは20代と言われていたが、それがどんどん30代、40代…とずれてきている。これからもこのペースで進化していくと、先端に追いつき、新たなことを考えようとすることができるようになるときには50歳ぐらいになってしまうかもしれない。しかし、50歳の脳では新たな事を考えるにはきつい。そうなると、数学の進化が止まってしまうのではないか、そして数学の進化が止まれば、親戚である物理学、化学、そして工学と言ったように連鎖反応がおき、自然科学全体に危機が訪れるかもしれない。
と言った内容でした。(長くなってしまいましたね^^;)
実は私も同じような事を考えたことがあり、これを読んだときは驚いたのですが、私の場合は「ほんの百年前には私の専攻である電気自体が無かったわけだから私が100年前であれば、こんな勉強しなくて良かったのにな、でも逆に考えるとこの先勉強する人たちは、さらに技術が進化するわけだから勉強する内容が増えるのかな・・・それはそれで嫌だな。」と考えの重みは全然違うわけですけどね。(笑)

しかし、この事は現実味を帯びていて、ありえないことではないのかもしれません。

数の歴史 (「知の再発見」双書)Link


commentComment [1]  pingTrackBack [0]

ぼくセザール10歳半 1m39cm

~あらすじ~

10歳の少年が繰り広げる冒険の数々を、子どもの目線で描いたハートウォーミング・ストーリー。初恋や、初めての海外、そして日常の冒険など様々な出来事をユーモラスに描く。
(Amazonより)

私の評価:

もっと読む»

~感想~

おませな子だなと思いました。私がこの頃なんて、ただ鼻たらしてるだけでしたから。(笑)
まあ今も対して私は変わらないと思いますけど、こうして大人になっていくのだなぁ・・・ああ甘酸っぱいと見ていました。
ちなみに、ここら辺がフランス映画だなと思ったところは黒人と白人の夫婦が出てくるのです。これはハリウッド映画ではまず見られない光景だと思います。どうも私は白人は白人と黒人は黒人とというのが当たり前な感じがする映画を見ると首を傾げてしまっていたので、その点は良かったですね。

公式サイトLink

ぼくセザール10歳半 1m39cm スペシャル・エディションLink

commentComment [0]  pingTrackBack [0]

夜桜四重奏 ~ヨザクラカルテット~ 1巻

~あらすじ~
彩の町・桜新町を舞台に巻き起こる幻桜奇譚
夜の桜新町に続発する奇怪な事件 人外の力を得た者たちの跋扈、混沌の度を深める桜並木の町 それに立ち向かうは「比泉生活相談事務所」の面々新感覚ハートフル・アクション、いよいよ開幕!
(Amazonより)

私の評価:

もっと読む»

~感想~
絵は好きなんですけどね~。ストーリーが私には合いませんでした。それと帯には「ツン!ツン!デレ!ツン!デレ!ツン!ツン!」と書いてありますが、別にツンデレってわけじゃありませんのでご注意を。ちなみにこの点につきましてはあとがきにも書かれています。

作者のサイトLink

夜桜四重奏 1 (1)Link

commentComment [0]  pingTrackBack [0]

Astral Project 月の光 1巻

~あらすじ~
姉の死、そして姉の部屋にあった1枚のCD、そのCDを聴けば何か姉の死の手掛かりが見つかるかもしれないと思い、再生すると体外離脱(幽体離脱)していたのだった・・・

私の評価:

もっと読む»

~感想~
私は読み始めたとき、体外離脱(幽体離脱)がコンセプトの薄いストーリーかなと思いつつ読んでいたのですが、読んでいくうちに引き込まれてしまいましたね。
CDと体外離脱の関係は?姉の手掛かりは見つかるのか?他にも体外離脱している人間が存在する!?
そんなミステリーな話が好きな方はぜひどうぞ。
ちなみに表紙を見てデスノートGを思い浮かべてしまったのは内緒。(笑)

Astral Project 月の光 1巻 (ビームコミックス)Link

commentComment [0]  pingTrackBack [0]

マッハ!!!!!!!!

~あらすじ~
村の守り神であるオンバクの像の首が切り落とされ盗まれてしまった。そこで、村のムエタイ使いのティンが首を取り戻すために首都バンコクへ旅立つ・・・。

私の評価:

もっと読む»

~感想~
この作品の見所はアクションで、ストーリは平凡なものです。そのためアクションや主役の相棒役のギャグ以外は特に面白さは感じられません。ただ、CGを使わず、ワイヤーを使わずと言うのが売りなだけあって主役のトニー・ジャーのアクションは本当にすばらしいものだと思いますので、最近のCG多用な映画に飽き飽きされている方はぜひご覧ください。
ちなみにヒロイン?の子がプロゴルファーの宮里藍さんに似ている気がしたのは私だけでしょうか・・・。

公式サイトLink

マッハ ! プレミアム・エディションLink

commentComment [0]  pingTrackBack [0]