~あらすじ~
ピアノの歴史、ピアノの構造などピアノそのものの話に限らず、作曲家やそのピアノ曲、ジャズピアノ、ピアノの人間科学まで、多くの参考写真ともに読みやすく書かれた至れり尽くせりのピアノ雑学本!
私の評価:
もっと読む»
~感想~
あらすじに書いたようにピアノそのものについて長く書かれた物ではありません。写真を多く交えて解説がされていてピアノに対しての知識がほとんど無くとも気軽に読むことが出来ます。逆に私のように趣味でピアノを長年やっている者でも、内容の8割ぐらいは初耳の話だったりと経験者でも充分に読み耐える本であると言えるでしょう。特にチェンバロ(ピアノの全身のような鍵盤楽器)からピアノが作られていった歴史、そのピアノも現代のピアノに至るまでの改良の歴史、それに対応や要望を出していった作曲家たちとその作曲の作風など背後関係が良く分かるのでピアノを弾く者としては、より曲の作られた背景がイメージできるようになったので良かったと感じています。また、ジャズピアノの部分についても、クラシック一筋の私にとっては大変興味深く、全く別の世界を垣間見た感じです。確かに普通に聞いてもジャズピアノは砕けた感じではありますが、実際こんな自由なものなのかと驚きを隠せません。機会があれば挑戦してみたいと思ったほどです。
個人的にはもっと深く書いて欲しいと思った部分もありましたが、浅く広くピアノを知るという点においては良書だと思いますので興味がわいた方は是非読んでみて下さい。
ピアノ関係と言えば、
ピアノはなぜ黒いのか という本を1年ほど前に読み、書評を書きましたが、こちらはピアノ本体とピアノはなぜ黒いのかについてにのみ詳しく書かれた本(後半は著者の自叙)ですので、今回の本の方が気楽に読めて一般向けかなと思います。
ピアノおもしろ雑学辞典―知ってるようで知らない
書籍
コメント